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2017/07/23

桂米朝「百年目(上・下)」ほか

【世紀末亭】2017年7月23日定期(リニューアル)アップ

●桂米朝「百年目(上・下)」
十二の歳から奉公し、暖簾分けがもう目の前という大番頭の次兵衛さん、店では下の者から「毛虫」と嫌われるほど店大事、仕事大事の人間である。とは見せかけ、実のところ、店の商売はもちろん一生懸命にこなした上、自己の才覚で小金を稼ぎ出し、豪遊できる甲斐性のある人であった。その日も大川で芸者を揚げて観楼の舟遊びの途中、不覚にも大旦那に現場を発見されてしまう。本人は解雇、または暖簾分けの延期を覚悟して通告を待っていると、大旦那から意外な言葉が……
「百年目(上)」http://kamigata.fan.coocan.jp/kamigata/rakugo81.htm
「百年目(下)」http://kamigata.fan.coocan.jp/kamigata/rakugo82.htm

●桂米朝「帯久」
ある年の十二月はじめ、瓦屋町で呉服商を営む和泉屋与兵衛のところへ、同商売の帯屋久七が二十両の金策にやって来た。与兵衛は快諾し、証文も取らず貸して二十日ばかりのち、キッチリ返済に。年が明けて春の中払い前、三十両を貸し、これも二十日ほどして返しに来る。六月の節季前には六十両、これも二十日ほどして完済。秋の中払い前に百両、これも二十日ほどして返しに来る、かと思うと来ないのです。

与兵衛にしてみれば百両といっても、今すぐ返してもらわなければならない金でもないものですから、督促もせず放って置いたその年の大晦日、一年中の総決算でひっくり返ってるところへ久七がやって来て百両を返済し、帳面には「返済」と記すのですが、忙しいものですからちょっと席を外したそのあいだに、久七は持って来た金をまた懐へ。

与兵衛が部屋へ戻ると久七もいなければ金もない。「こんなことしたら二度と顔も見せよるまい、ちょっと高こついたが今年の厄落としじゃと思お」この驕り、慢心がのちに大事件へ発展するとは、このとき与兵衛はまだ気付いていない……
http://kamigata.fan.coocan.jp/kamigata/rakugo83.htm

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【DTM(MIDI)でクラシック/7月新譜】
■DTM(MIDI) on ドヴォルザークの『新世界』
A.L. Dvorak Symphony No.9 in E-minor "From the New World" Op.95

第1楽章:Adagio - Allegro molto 00:00
第2楽章:Largo, Mosso 11:36
第3楽章 (Scherzo):Molt vivace 23:24
第4楽章:Allegro con fuoco 30:56

DTM(MIDI)でクラシック、交響曲シリーズ第11弾はドヴォルザークの9番『新世界』です。

何を今更なのですが、わたしのDTM入力手順をほんの少し。スコアの音符入力にとりかかる前に、まずしなければならないのが各種パラメータの設定作業です。楽器を鳴らす空間の音響設定、各トラックへのパートの割り振り、移調楽器の周波数変更、調・拍子・譜表の設定。そして最後に各楽器の定位・音特性設定が済めばいよいよオタマジャクシ集めが始まります。煩雑そうに思えますけど、実際のところ過去データのコピペ&修正でそんなに時間はかかりません。

さて、どのパートから始めましょうか? 人それぞれ好みがあるとは思いますが、わたしの場合まず最初に1・2バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスの順で弦族を入力します。数小節ずつ、区切りのいいところまで重ね合わせて土台にし、これにフルート・オーボエ・クラリネット・ファゴット、ホルン・トランペット・トロンボーンを積んでゆき、最後に打楽器類・ティンパニーでとどめを刺します。

この時、入力しては響きを確かめたしかめ音を重ねていきます。和音が徐々に厚みを増して濃くなり、作者が意図した音になっていき、各楽器の音の働きを確認することができる、何とも幸せな時間です。多少雑にオタマジャクシを入力しても、パートを重ねるごと響きに注意すれば、たとえ半音の違いでも入力ミスは聴き分けられるものです。ちなみに、ティンパニーを最後に入力するのは音を聴き取りやすくするためです。

ある程度小節数がまとまったらテンポの調整、各楽器の定位・音特性設定の微調整を施し、さらにまたデータの入力、微調整。作業は遅々として進みませんけど、確実に数秒ずつ音楽が完成していきます。全小節打ち込み終了すれば、次に音の強弱を付ける作業が始まります。これで曲の表情がつやつや、きらきら、生き生きしてくるんですね。もちろん、各種パラメータの修正・微調整をしながらの作業になります。

全曲打ち込み完了する頃には「征服感」と言うとおこがましいですが「曲を理解できたかも」的な、すくなくとも「達成感」は持てますですね、あくまでも自己満足です、ごめんなさい。達成感のあとにも終わりはないのです、踏ん切りをつけ、諦めて音データに変換し YouTube にアップし、スコアを閉じて本棚に戻しますが、聴きなおすたびに「ここはこうすればよかった」手を入れたくなる箇所が出てきます。ですから、あまり聴かないようにしている今日この頃。

スコア:全音楽譜出版社『ドヴォルジャーク 交響曲第九番 ホ短調 作品95 [新世界から]』
シーケンサー:シンガー・ソング・ライター(Win-SSW)
MIDI音源:ローランド(Roland)SC-88VL
制作期間:2016年10月8日-2017年7月15日
MIDIクリップ制作:仮隠居

●下記URLに過去作品取り揃えております。
http://www.youtube.com/user/BYR00746#p/u

【注意 notice】
この音楽はパーソナル・コンピューターで私自身がプログラムしたMIDIファイルを演奏しています。
This music is performing the MIDI file programmed for myself with the personal computer.
この音はシンセサイザー(ローランド SC-88VL)によって作られています。
This sound is made by the synthesizer (Roland SC-88VL).

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2017/07/09

桂米朝「田楽喰い」ほか

【世紀末亭】2017年7月9日定期(リニューアル)アップ

●桂米朝「田楽喰い」
兄貴分の家に押しかけた友達連中、酒の肴に「味噌田楽」をふるまわれるが、味噌が付くものをそのまま食べたのでは面白くないと「運」が付くよう「ん廻し」をして「ん」の数だけ田楽の串を取ることに決めた。たとえば「だいこん」と言って1本取り「にんじん」と言っては2本取るという趣向。やがて「先年神泉苑の門前の薬店、玄関番人間半面半身、金看板銀看板、金看板根本万金丹、銀看板根元反魂丹、瓢箪看板灸点」と43本も持っていく手ごわいやつが出たと思ったら、まだその上をいくやつが現われたからたまらない。
http://kamigata.fan.coocan.jp/kamigata/rakugo79.htm

●桂米朝「馬の田楽」
堺筋の「山権」に味噌を届けに来た馬方が受け取りの判を頼むと「同じ『やまごん』でも『山権』と『/\(やま)権』は違う店で、この荷物は届け先が違っている」と告げられた。慌てて表へ出てみたら、繋いでいたはずの馬が荷物ごと消えている。近くで遊ぶ悪ガキどもに馬のゆくえを聞くが……
http://kamigata.fan.coocan.jp/kamigata/rakugo80.htm

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