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2011/01/23

(二代)桂歌之助「茶の湯」ほか

【世紀末亭】2011年1月23日定期アップ
 
●(二代)桂歌之助「茶の湯」
我れ一代で築き上げた身上(しんしょう)を息子に譲り、丁稚の定吉を供に連れ、郊外で悠々自適の生活お送っているご隠居さんがいた。しかし、仕事一途にきたため趣味というものが全くない。なんの変化もない毎日にそろそろ飽きてきたので、なにか風流ごとを……「幸い、離れに茶室があることだし、茶の湯でもやるか」定吉相手に、聞きかじり茶道を見よう見真似でやり始めた。うぐいす粉を湯に溶き、ムクロジの泡を加え、茶せんで泡立てた茶。裏ごしした芋に蜜カスで甘みをつけ、菜種油で照りを出した菓子。我流ではあっても連日の稽古の賜物、一分の「隙」もない、完全無欠な茶の湯ができあがるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug283.htm

●(四代)林家染語楼「猫魔寺」原作:三代林家染語楼(小佐田定雄氏改編)
身寄り頼りの無いお小夜お婆さんが亡くなって、今夜は村の若者三人で寝ずの番をすることになっている。世話役の親っさんも帰り、夜通し呑んで語り明かそうとチビチビ始めたものの、こういう席ではどうも陰気な方へ陰気な方へと話が流れていくものだ。案の定、この寺の隣りにある通称「猫魔寺」本名「龍泉寺」さんが、どうして猫魔寺と呼ばれるようになったのかということに話が及ぶ。「龍泉寺の住職が昔、書院に忍び込んで悪さをした黒猫を井戸に投げ込んで殺したところが、ある日、喉笛をかきむしられて怪死したことから、猫の魔の寺になった」という話をしていると、どこからともなく黒い大きな猫が、ニャ~オ、ニャ~オ……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug284.htm

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2011/01/09

露の五郎(五郎兵衛)「鼠の耳」ほか

【世紀末亭】2011年1月9日定期アップ
 
2011年、明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしく……、そんな新年早々、悲しいお知らせをしなくてはなりません。

しかし、長年こちらでお付き合いいただいている方なら「悲しいお知らせ? また与太ばなしか」とご推測のとおり、与太ばなしです。ご存じのように、我が人生の歩みと歩調を共にしてきたテレビが、アナログ放送からデジタルに切り替わる、その日が刻々と近付いています。

賢明な皆さま方におかれましては既にデジタル受信可能な受像機をお求めになり、快適なデジタル生活を享受してらっしゃることでしょう。が、わたくし「アナログ終了後の砂嵐を、リアルタイムで見たい」という邪念にかられ、あえて旧弊なアナログ機器を温存したまま、あと6か月に迫った2011年7月24日を待ち構えるつもりでおりました。

アナログ電波停止、すなわちアナログ機器が死滅する瞬間を見守りつつ、わたくしのテレビ人生をも終わりにしようと企んでいたのです。ところが、昨年末近く悲しい知らせが届きました。共同住宅の電波障害克服対策に加入しているケーブルテレビ会社から「2011年7月24日より2015年3月31日まで、デジアナ変換信号を各家庭にお送りいたします」

これは何を意味するかと言うと「旧弊アナログ機器しか所有していないお前ら貧乏人も、とりあえずあと3年半あまりは活かしてやるぞ」というありがたい処置なわけです。もちろん、わざわざケーブルテレビ会社が独断で経費のかかる業務などするはずもなく、日本国総務省の要請に基づくものです。

これで、楽しみにしていた歴史的瞬間「2011年7月24日・テレビ最期の日」を体験することが不可能になりました。何年ものあいだ待ちに待った楽しみを取り上げるなんて、何と残酷で悲しいことか……、それにね、わたしが予言した「2011年7月24日アナログ停波は失敗する」を、こんな小ざかしいトリックで回避されるとは、悔しいったらありゃしない。

と、ヘンコなたわごとをわめきつつ、今年も「世紀末亭」定期更新を開始いたします。
 
 
●露の五郎(五郎兵衛)「鼠の耳」:艶笑ばなし
一日の仕事を終え、女中部屋で女衆(おなごし)三、四人がワシャワシャしゃべってます。一人は未婚、ほかは揃って未亡人「わたしは指、わたしはナス、わたしはさつま芋、わたしは長芋……」寂しさを紛らせる代用品として、優れているのはどれかについての議論です。と、たまたま通りかかった後家御寮人(ごりょん)さんがこれを耳にし「長芋、ちょうどよい太さ、刻んで段々、ヌルヌル……、わたしもご無沙汰やし、いっぺん試してみよか知らん」さっそく買い求め、シュシュッとえぇ格好にこしらえて夜を待つのです。続きは本編で……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug281.htm

●(三代)桂文我「写真の仇討」:別演題「一枚起請」
「おっさん、暇乞いにまいりました」と、堺へ行くにも暇乞いに来るような頼んない甥っ子が、何度目かの暇乞いにやって来た。今度は西宮あたりか? と思って尋ねると「もっと西の方です」と言う。それなら、神戸か、明石か、姫路か? よくよく尋ねてみると西も西、十万億土の旅に出るつもりらしい。贔屓の娼妓に騙され、相手を殺して自分も死ぬつもりだと涙を流している。そこで、趙襄子(チョウジョウシ)を主君の敵と付け狙い、衣を刺して恨みを晴らした予譲(ヨジョウ)の話を聞かせ、何も生身に刃を立てるばかりが復讐ではないと諭して、肌身離さず持っている写真に匕首を向けさせるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug282.htm

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