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2010/12/19

桂九雀「元犬」ほか

【世紀末亭】2010年12月19日定期アップ
 
●桂九雀「元犬」
天満の天神さんを塒(ねぐら)にする、シロという全身真っ白い野良犬がいた。どういうものかご隠居さんに可愛がられ「こういう差し毛が一本もない白犬は、来世は人間に生まれ変わる」という言葉を信じ、天神さんにお願いしてみることに。熱心な祈りが通じたものか、来世どころか数日後の朝、人間となって目覚めたのである。さっそくご隠居に挨拶すると、ビックリされながらも信じてもらえ、面倒を見てもらえることになった。名もシロ改め四郎となって、三丁目角の片岡さんで男衆(おとこし)として働き始めた日、外出する主人のお供をすることになるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug279.htm

●桂小春団治「大名将棋」
戦国時代ならともかく、大平の世の大名は退屈なもの。時間を持て余している殿さまに将棋をお勧めしたところ、いたく気に入られ毎日まいにち家来を呼んでは相手をさせるのです。しかし、殿の将棋は「飛車は動かない」「銀は横へ動ける」「桂馬は好きなだけ前へ行ける」極めつけ「玉はどこへでも行ける」ローカル・ルール満載で負けるわけがない。勝てば鉄扇で頭を張るものですから、家臣の頭は凸凹の男爵ジャガイモ状態。相手をする者が誰もいなくなったとき、先代の殿からお仕えしているご意見番、その名も石部金吉郎が現れお諌めすると、非を悟った殿さまは心を改め、落し噺をご趣味に……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug280.htm

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2010/12/05

桂文太「明烏」ほか

【世紀末亭】2010年12月5日定期アップ
 
●桂文太「明烏」
船場井筒屋の若旦那は今年十九、来年二十歳、新町の大門がどちらを向いているかも知らないという、色気もくそもない堅物に育ってしまった。将来を案じた親旦那は、ご町内の遊び人、源兵衛さんと清八さんを頼んで、それとなく若旦那を新町へ連れ出す計略を練ってもらう。御茶屋を「お稲荷さん」大夫を「巫女」泊まりを「おこもり」と称しお参りに誘い出し、洗礼を受けてもらおうという段取りだ。当日、大夫を目の前にした若旦那は騙されたと気付き「あのお姐さんと寝たら、悪い病気をもらいます」涙ながらに拒んでももう手遅れ。その夜、三度の叫び声が若旦那の部屋から響くのだった……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug277.htm

●露の五郎(五郎兵衛)「粉(ふん)つぎ屋」:弱艶笑噺
粉つぎ屋さんとうお商売がございます。割れた陶器などを麦漆で接ぎ、金や銀で装飾を施す、いわばリサイクルの元祖みたいな商売です。今でこそ、普段使いの陶器など修理して使う人なんかありませんが、昔はご町内に声をかけて回るほどポピュラーだったそうです。と、ここに修学旅行で先生に新鉢(あらばち)を割られた娘さんがおり、黙っていればバレることはない、とはいうものの親御さんの心配の種でして、できるものなら元通りに直してやりたい。そこで、この割れた新鉢を接ぐことができるかどうか、粉つぎ屋さんに見せてみると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug278.htm

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前回ご紹介した「MIDI音楽」がどのような仕組みで出来上がっているのか興味・疑問をもたれた方のために、ザラッとその仕組みと作業工程をご紹介したいと思います。

■MIDIファイルの仕組み
デジタルファイル全てに言えることですが、MIDIファイルも「1本の鎖のようなもの」をイメージしてもらうと分かりやすいと思います。1個1個意味を持ったデータの連鎖を、コンピュータが先頭から順番に解読し、決められた手順どおりに作業を行い、その結果、人の耳にはあたかも音楽であるかのように聞こえる。簡単に言うとこのようになります。

MIDIデータの中身は[パート][音高][音価][音長][音量]など、音符そのものに関するものと[テンポ][音色][残響効果][重奏効果][遅延効果][震動効果]など、装飾に関するもの、また[ホール特性][音響特性][周波数特性][波形特性]など、メカニカルなものからなり、意図する音を出すために最適のデータを選んで入力してやります。

ただし、データを並べただけではウンともスンとも言いません。データを音に変換するインターフェイス[MIDI音源]が必要となるのです。「何を言う、俺のパソコンは音が出るぞ」とおっしゃる皆さん、今ではほとんどのパソコンにオンボード簡易MIDI音源が組み込まれていますので、それらしい音は出ています。でも、これをMIDIファイルの音だと思っていたら、それは大間違い。データ作成に使用したMIDI専用音源で演奏をして、はじめて作者の意図した音が出ます。(注:YouTubeにアップしたクリップは、出力された音をデジタル処理し、ほぼ期待どおりの音・音楽に加工済みです)

■MIDIファイルの制作
では具体的なファイル作成の手順をご紹介しましょう。演奏したい曲が決まると、まず、楽譜屋さん、楽器屋さん、レコード屋さん、本屋さんなどへ出かけて楽譜を買い求めます。『モーツァルト 交響曲第41番 ハ長調(ジュピター)K.551』の場合、ナンバ・ジュンク堂で全音楽譜出版社のポケットスコアを入手しました。
 

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 ▲ 全音楽譜出版の『モーツァルト 交響曲第41番 ハ長調(ジュピター)K.551』

ページを開くと、[フルート][オーボエ][ファゴット(バスーン)][コルニ(ホルン)][トランベ(トランペット)][ティンパニィ][第1ヴァイオリン][第2ヴァイオリン][ビオラ][チェロ][コントラバス]の全11パートが記された譜面が印刷されています。
 

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 ▲ シーケンサ「Win-SSW」スコアエディタ入力画面

次に用意するのがデータを入力・加工する「シーケンサ」と呼ばれるパソコン・ソフトです。それぞれのパート別に[トラック]を用意してやり、調、拍子、譜表、音色(楽器)などの属性を設定します。私の場合[テンポ]専用のトラックを追加して、細かくテンポをコントロールしやすいようにしています。

トラックの準備ができると、あとはひたすら譜面どおり音符を入力していきます。技術も、職人ワザも、インスピレーションも、音楽心もなにもかも捨て、転記間違いのないことだけに気をつけ、来る日も来る日も一心不乱にマウスでクリック・クリック……
 

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 ▲ シーケンサ「WinーSSW」ステップエディタ入力画面

全ての音符を打ちこみ終わり、さて演奏してみると……、何じゃこら? お、音楽してないッ! そうなんですね、譜面どおり打ち込んだだけの演奏では音にはなっても音楽には程遠いのです。ここからが本当のMIDIファイル作成になります。

各楽器、1音符ずつ音量、音長を整え、残響や周波数特性を変化させ、1小節を幾つかに区切ってテンポ調整を加えます。また、空間の響き具合や奥行き、各楽器の定位を変化させ、いかにもホンモノの楽器がコンサートホールで鳴っているかのような「仮想現実」を作り出す。実はこの作業こそがMIDI音楽制作であり、醍醐味であると言えるのですけど、理解していただけますでしょうかね? ある種「オタク」です(笑)。
 

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 ▲ MIDI専用音源「Roland SC-88VL」

こうして出来上がったMIDIファイル、人さまにどのように受け取られようと知ったこっちゃありません。『モーツァルト 交響曲第41番 ハ長調(ジュピター)K.551』を自分自身が演奏し、自分自身で指揮をする。こんなことができるなんて、愉快ゆかい……、どうも賛同は得られてないようですが(By 出丸ふう)

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