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2009/04/05

笑福亭鶴光「掛川の宿」

【世紀末亭】2009年4月5日定期アップ

「広告」とは、人々に関心を持たせ購入させるために、有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また、そのための文書類や記事。と定義付けられています。これに当てはめれば、こちらは「人々に関心を持たせ本体の『世紀末亭』を読ませるために、ブログを用いて『落語』の宣伝をすること」と言えるでしょう。

成果、効果が上がっているかどうかは置いといて、グダグダ文字を並べているのは最終的に落語を読んでもらうのが目的なので、対象の落語がわたしにとって本当に面白いのか、面白くないのかという価値判断は挟み込まず、面白くない噺も面白いと思わせるように書くことを心がけています。なんていうとお叱りを受けるかもしれませんが「好き嫌いも趣味の内」ですからお許しください。

本当の広告業界では商品の紹介文にいろいろと規制があり、たとえば「誇大表現・不明瞭な比較・法に抵触する表現・公共の福祉に反する表現・誤認に導く表現」などは使用できないことになっています。しかし、ここはわたしの遊びの庭ですから、それら現実社会では禁止されている「誇大で不明瞭で誤認へと導く」コピーを書き上げることに日々頭を悩ませるのです。

コピーに興味を持って本文を読み進んで「まさにコピーどおり、面白い噺だった」と納得してもらえれば、こちらの思いが通じたのですから、嬉しいことこの上なしですし、反対に「面白くない、騙された」と感じたなら、騙したこちらのコピー勝ち、これもまた大いに喜ばしいことと思っています。

ということで、今回アップ「掛川の宿」「鏡屋女房」のキャッチコピーをどうぞ。

●笑福亭鶴光「掛川の宿」
明日、尾張公の参勤交代ご一行が到着する掛川の本陣宿「遠州屋」では、バタバタとその準備に追われていた。そんななか、相次いで二人の老人が訪れ投宿したいと申し入れる。番頭は「一般客の部屋はない、ほかを探せ」と断るのだが「泊めてもらえなければ宿の玄関で首を吊って死んでしまう」と脅され、渋々物置部屋に放り込んでおくことにした。その日の夜更け、用を足しに起き出した二人のうちの片方が、殿さまを迎える準備であろう離れの座敷で無地の金屏風を目にすると、部屋に置かれていた筆に墨をたっぷりと付け、千羽の雀を描いてしまった。しばらくして、もう片方も同じく起き出し、今度は床柱に大黒様の透かし彫りを。実はこの二人、あの有名な……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug458.htm

●桂米朝「鏡屋女房」
お伊勢参りの帰り道、大阪へ立ち寄り芝居を見物するのが庶民の娯楽であった頃、表に「おんかかみところ」と看板を掲げた道頓堀の鏡屋の前に、田舎の旅行者が立ち止まり考え込んだ。「『御嬶(かか)見処』とは嬶を見せてくれるのか?」中を覗くと確かに美しい女房が店の間に座っている。村に帰ってこの話をすると、次回のお伊勢参りには「御嬶見処」がきっちり観光コースに組み込まれ、皆楽しみに見に行く。が、美しい女房はおらず、なぜか皺くちゃのお婆さんが座っている。どうして? と表の看板を見ると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug219.htm

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