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2009/04/19

露の五郎(五郎兵衛)「金瓶梅」

【世紀末亭】2009年4月19日定期アップ

2009年3月30日、露の五郎兵衛(本名・明田川一郎=あけたがわ・いちろう)師匠が多臓器不全のため77年の生涯を閉じられた。1932年3月5日、京都に生まれ、9~13歳まで中国で過ごしたのち日本に引き揚げ、1947年に二代目桂春団治に入門(桂春坊)。1960年、小春団治を経て1968年に二代目露の五郎を襲名。1994~2003年のあいだ上方落語協会会長を務め、2005年には「露の五郎兵衛」二代目を襲名されていた。

わたしが五郎兵衛師匠の生の高座に接したのは、2004年11月18日(木曜)、東成区民ホール(市役所3階)で開催された「東成区市民寄席」露の五郎「ねずみ」が最初で、2004年12月19日(日曜)、阿倍野青年センターでの「田辺寄席 三十周年記念落語会 ~ 五郎師匠の「中村仲蔵」を聞く会 ~」が最後と、2席しか拝見できなかったのが残念でならない。

「世紀末亭」では桂米朝師匠、桂枝雀師匠に次いで、36演目と多く紹介させていただいている(下記一覧参照)。今回は長編艶笑噺「金瓶梅」を取り上げ、師匠の追善に供したい。

00/02/13 ● 深 山 が く れ 99/06/27 特選落語全集(MBS)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug196.htm
00/05/07 ● 加 賀 見 山 99/05/08 日本の話芸(NHK)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug206.htm
00/06/18 ● 大 丸 屋 騒 動 97/08/** 人情噺集成(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug212.htm
01/08/05 ● 紀 州 飛 脚 **/**/** 日本クラウン
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug272.htm
01/08/19 ● 目     薬 97/08/03/上野鈴本(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug273.htm
01/09/09 ● ト ン ボ さ し 97/12/18/更科権太郎(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug274.htm
01/11/04 ● 粉 つ ぎ 屋 97/10/22/宗右衛門町エスカイヤクラブ(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug278.htm
01/12/23 ● 鼠  の  耳 83/12/10/第69回もとまち寄席恋雅亭(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug281.htm
04/05/23 ● 浮  世  床 03/05/24 平成紅梅亭(YTV)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug340.htm
04/08/22 ● 真  田  山 70/06/13 ミッドナイト寄席(ABC)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug347.htm
04/10/17 ● 三人旅浮之尼買 73/01/14 落語百選(OBC)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug351.htm
07/04/08 ● 唐 人 お 吉 90/12/10/元町・恋雅亭(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug414.htm
07/04/22 ● 神崎与五郎外伝 97/07/15/京橋・ビギン寄席(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug415.htm
07/05/06 ● 女 護 ヶ 島 97/10/22/宗右衛門町エスカイヤクラブ(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug416.htm
07/08/05 ● 提  灯  屋 76/05/21/大阪厚年中 上方落語の会(NHK)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug419.htm
07/08/19 ● 宗 悦 殺 し 81/07/23/大阪厚年中 上方落語の会(NHK)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug420.htm
07/09/02 ● 近 江 屋 丁 稚 91/08/18/広島県安佐町農協 上方演芸会(NHK)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug421.htm
08/01/20 ● 人 形 の 目 86/08/09 (COLUMBIA)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug428.htm
08/02/17 ● 艶 噺 初 天 神 97/12/25/心斎橋・暫(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug430.htm
08/03/16 ● 五郎艶笑噺集一
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug432.htm
     ・ お獅子つぶれた 97/10/20/京都・川久(CROWN)
     ・ 蟹 と 行 者 97/12/25/心斎橋・暫(CROWN)
     ・ 指は知っていた 97/10/20/京都・川久(CROWN)
     ・ もう一合・鞍馬の天狗 97/12/25/心斎橋・暫(CROWN)
08/04/20 ● 道     鏡 **/**/** 日本クラウン
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug435.htm
08/05/04 ● 鯉 津 英 之 助 73/04/22 落語百選(OBC)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug436.htm
08/05/18 ● 五郎艶笑噺集二
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug437.htm
     ・ 上下 の しるし 97/12/18/大阪・更科権太呂(CROWN)
     ・ 大 師 の 馬 97/08/05/鈴本演芸場(CROWN)
08/06/22 ● 五郎艶笑噺集三
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug439.htm
     ・ 名     月 97/10/22/宗右衛門町エスカイヤクラブ(CROWN)
     ・ 揚  子  江 97/10/22/宗右衛門町エスカイヤクラブ(CROWN)
08/07/06 ● 常太夫 義太夫 94/12/10 お笑い大賞(YTV)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug440.htm
08/07/20 ● 五郎艶笑噺集四
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug441.htm
     ・ 医 者 間 男 97/10/20/京都・川久(CROWN)
     ・ 下     口 97/12/21/京都・花斗(CROWN)
08/08/17 ● 五郎艶笑噺集五
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug443.htm
     ・ お好み吸いもの 97/10/19/京都・川久(CROWN)
     ・ 赤 貝 猫 ほ か **/**/** (CROWN)
08/09/21 ● 大 名 道 具 **/**/**/スタジオ録音(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug445.htm
08/10/19 ● 建 礼 門 院 97/10/20/京都・川久(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug447.htm
09/04/19 ● 金  瓶  梅 97/12/25/心斎橋・暫(CROWN)
  http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug459.htm

次回予定
09/05/03 ● 雪 の 戸 田 川 88/07/16/大淀ホテルプラザ 土曜名人会(ABC)

●露の五郎(五郎兵衛)「金瓶梅」
中国三大奇書とも四大奇書とも言われる中に、人間の愛欲・欲望に視点を据え、当時の社会の退廃した状況を如実に描き出す「金瓶梅」がある。本編はその「金瓶梅」より武大(ぶだい)の女房・潘金蓮(はんきんれん)と、金蓮に目を付け、手の内にしようとたくらむ西門慶(せいもんけい)の駆け引きを描き出した艶笑噺。仲立ちをする金蓮の隣りの茶店の婆さんの振る舞いが見事である。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug459.htm

●桂雀々「夢八」:江戸落語「伊勢詣り」
呼び出されて甚兵衛さんの家を訪ねた八っつぁん、何の用かと思ったらアルバイトを世話してくれるらしい。聞けば、ツリのお供をして一晩過ごすだけでいいのだそうだ。アホでもできる楽な仕事だというので即引き受け、その足で現場へ連れて行かれると、弁当と割り木を渡され一軒の小屋へ放り込まれる。眠気覚ましに割り木で床を打ち鳴らし、弁当を食いながら夜が更けゆくにつれ、目の前に吊ってあるムシロの存在が気になり、フッと覗くと変死体がブラリ。ツリのお供というのは釣りではなく首吊りの見張り番だったのだ……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug220.htm

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2009/04/05

笑福亭鶴光「掛川の宿」

【世紀末亭】2009年4月5日定期アップ

「広告」とは、人々に関心を持たせ購入させるために、有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また、そのための文書類や記事。と定義付けられています。これに当てはめれば、こちらは「人々に関心を持たせ本体の『世紀末亭』を読ませるために、ブログを用いて『落語』の宣伝をすること」と言えるでしょう。

成果、効果が上がっているかどうかは置いといて、グダグダ文字を並べているのは最終的に落語を読んでもらうのが目的なので、対象の落語がわたしにとって本当に面白いのか、面白くないのかという価値判断は挟み込まず、面白くない噺も面白いと思わせるように書くことを心がけています。なんていうとお叱りを受けるかもしれませんが「好き嫌いも趣味の内」ですからお許しください。

本当の広告業界では商品の紹介文にいろいろと規制があり、たとえば「誇大表現・不明瞭な比較・法に抵触する表現・公共の福祉に反する表現・誤認に導く表現」などは使用できないことになっています。しかし、ここはわたしの遊びの庭ですから、それら現実社会では禁止されている「誇大で不明瞭で誤認へと導く」コピーを書き上げることに日々頭を悩ませるのです。

コピーに興味を持って本文を読み進んで「まさにコピーどおり、面白い噺だった」と納得してもらえれば、こちらの思いが通じたのですから、嬉しいことこの上なしですし、反対に「面白くない、騙された」と感じたなら、騙したこちらのコピー勝ち、これもまた大いに喜ばしいことと思っています。

ということで、今回アップ「掛川の宿」「鏡屋女房」のキャッチコピーをどうぞ。

●笑福亭鶴光「掛川の宿」
明日、尾張公の参勤交代ご一行が到着する掛川の本陣宿「遠州屋」では、バタバタとその準備に追われていた。そんななか、相次いで二人の老人が訪れ投宿したいと申し入れる。番頭は「一般客の部屋はない、ほかを探せ」と断るのだが「泊めてもらえなければ宿の玄関で首を吊って死んでしまう」と脅され、渋々物置部屋に放り込んでおくことにした。その日の夜更け、用を足しに起き出した二人のうちの片方が、殿さまを迎える準備であろう離れの座敷で無地の金屏風を目にすると、部屋に置かれていた筆に墨をたっぷりと付け、千羽の雀を描いてしまった。しばらくして、もう片方も同じく起き出し、今度は床柱に大黒様の透かし彫りを。実はこの二人、あの有名な……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug458.htm

●桂米朝「鏡屋女房」
お伊勢参りの帰り道、大阪へ立ち寄り芝居を見物するのが庶民の娯楽であった頃、表に「おんかかみところ」と看板を掲げた道頓堀の鏡屋の前に、田舎の旅行者が立ち止まり考え込んだ。「『御嬶(かか)見処』とは嬶を見せてくれるのか?」中を覗くと確かに美しい女房が店の間に座っている。村に帰ってこの話をすると、次回のお伊勢参りには「御嬶見処」がきっちり観光コースに組み込まれ、皆楽しみに見に行く。が、美しい女房はおらず、なぜか皺くちゃのお婆さんが座っている。どうして? と表の看板を見ると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug219.htm

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