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2009/01/25

(初代)桂春団治「裏向丁稚」

【世紀末亭】2009年1月25日定期アップ

2007年6月1日、テレビが壊れたのを機に始めたアナログレコードの虫干しも2008年秋には終わり、10月12日から次の虫干しアイテム、レーザー・ディスクに取りかかりました。

まずは音楽つながりで演奏会ライブ映像から始め、音楽アーティスト物語映画、ミュージカル映画と、1日1タイトルをノルマに順調な虫干しを続けていた12月第1週、突然、針飛びならぬデータのリードミスで画像後戻りスキップを繰り返すようになり、どのディスクも45分過ぎたあたりから先に進んでくれません。

以前にも同様のトラブルがあって、レーザー照射装置と受光レンズ部分を清掃して回復した経験から、今回も同じ不具合だろう……、予感は的中、掃除の結果正常に戻り、また懐かしのミュージカル名画を楽しめたのも束の間、大暮れ31日にはとうとうディスクの存在すら認識してくれず完全アウト。

プレーヤーを買ったのは1984年のことですから、24年間働いてくれりゃ大往生と言うべきでしょう、残念よりも「よく持ち堪えてくれた」と感謝しましたとも。さっそくアマゾンでポチッ、明けて正月3日午前中に真新しい1998年モデル?(それ以後開発はストップ)が届き、セットアップ完了。

またまた虫干しの続きを楽しんでいた14日、今度は衝撃的なニュースが飛び込んできます。「LDプレーヤーの生産終了・パイオニア」パイオニアだけが生産終了するのではなく、最後まで生産していたパイオニアまでもが手を引くっていうことは、世界中からLDプレーヤーの供給がなくなることなのです。

わたしゃこの時、神の存在を信じましたね、レーザー・ディスクの神さんを。「あなた~は、世間で、忘れ去られ~た、エッルディーに、ふったた~び目をむ~け、毎日まいにぃ~ち再生してくれて、お~きに。よって、生産中止になるまえ~に、新ったらしいプレーヤーを、買わせてしんぜ~る」ちゅなことですやろ。

さぁ、もう次のプレーヤーは手に入らない。新品プレーヤーが壊れるのが先か? それとも、わたしの壊れるのが早いか?

●(初代)桂春団治「裏向丁稚」:江戸落語「按摩小僧」
肩を揉ませようと亀吉っとんを呼びつけたご隠居。しかしこの丁稚、主人を主人とも思わない口達者で、ご隠居相手に何じゃかんじゃと掛け合いの漫才になってしまった。やがて按摩も終わり、さて次の用事、女衆(おなごし)のお竹どんのために、舟橋町の安藤先生までお薬をもらいに行くことになるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug453.htm

●桂梅団治「餅屋問答」:江戸落語「蒟蒻問答」
仕事を世話してもらおうと餅屋の親っさんを訪ねた男、ちょうど村の寺が無住だからと即席坊主を引き受けることになる。お経の代わりに「炭坑節」「江州音頭」「泥鰌掬い」をあげて、ユルユルの毎日を送っていたある日、永平寺の学僧が「問答をしたい」と訪ねて来た。あちらは本物こちらは偽物、勝てるわけがないし、負ければ追い出される、さてどうしたものか……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug214.htm

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2009/01/11

桂南光「大黒亀屋」

【世紀末亭】2009年1月11日定期アップ

よく、新聞記事上「△在住、無職、何々某容疑者(56)」などと紹介されていますけど、さてどんな根拠で掲載しているのか興味が湧いて少し調べてみました。その答えは「記事にするにあたり容疑者の住所・氏名・年齢・職業は基本データとして必要な情報である」と、言われてみれば「あ~、そうですか」。ちなみに職業表記は国勢調査でおなじみ「総務省統計局職業分類」から導かれ、あとは記者のさじ加減のようです。

なぜに職業・肩書きが基本データになりうるのか? との思いを巡らせば、例えば医者なら医者像、魚屋なら魚屋像、政治屋なら政治屋像と「その職業から想起される全体的なイメージが存在する」という仮定のもとに成り立つのだろう、との結論に達します。つまり「氏名」で性別であるとか異邦人であるとかが想起され、「年齢」で肌の張り具合や容姿が想起され、「職業」でその職業特有の何かが想起される、というわけですね。

しかしこれって、具体的事実を上げて客観的なデータであると見せかけ、実は読者の主観でもって「頭の中に犯人像を作り上げてくださいよ」なのだ、ということに気づきました。職業分類にはもちろん落語家も含まれており、落語家から想起される職業特有のイメージ、着物着て雪駄履いて扇子持って、けど、普段着の落語家さんは……、でしょ。同じくお医者さんは、白衣着て心斎橋ウロウロしてませんし、魚屋さんがゴム長履いてゴム前掛け着けてウメ地下ウロウロしていません。

自称肩書き「仮隠居」ただいま現在名乗っているわたしのハンドルネームです。隠居に憧れ、それらしき生活をしているものの、いまだ完全に隠居になれない。実態は隠居だが、精神は隠居未満ということで「仮に隠居と呼んでおこう」という意味合いを含ませています。ただ、隠居であろうが仮隠居であろうが、社会的分類上は「無職」のひと言で処分されてしまうのが情けないっちゃ情けない話です。

そこで「無職」でなく「隠居」という言葉を使い、プラスのイメージを想起させようとの心理作戦は、実は上記新聞記事の「△在住、無職、何々某容疑者(56)」と同じ手法であり、なんらわたしの本性を表してはいないということに注意を払う必要があります。

●桂南光「大黒亀屋」:原作・小佐田定雄氏
船場に店を構える亀屋万兵衛は古道具・骨董品を集めるのが趣味である。いや、趣味の域を逸脱し店の運転資金にも事欠くほど入れあげ、いま親父さんの旧友天満屋を頼り、なんとか五十両の金を手にしたところであった。なのにである、その帰り道にバッタリと出会った丼池(どぶいけ)の古道具屋から「前からお探しの、いい大黒天の彫り物がある」と告げられ、またしてもついうかうか五十両で購入してしまう。店に帰ると、もちろん奥さん、番頭から責められ「この大黒は『いにたい、帰りたい』と夜泣きをして気持ちが悪い」出まかせの理由をつけて返品したのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug452.htm

●桂米朝「土橋万歳」
「色街遊びの度が過ぎる」と部屋に幽閉されていた若旦那、番頭が葬式に参列するために出かけた隙を狙い、丁稚を丸め込んで家を出てしまう。気づいた番頭は料亭に乗り込み、こんこんと意見をするのだが逆に階段から突き落とされてしまった。気分を害した若旦那が店を替えようと新町へ向かうちょうど難波土橋のあたり、暗がりに身を潜めていた番頭は葬礼用の脇差を抜き……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug213.htm

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