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2008/11/02

桂文太「松島心中」

【世紀末亭】11月2日定期アップ

ようよう秋も深まって、食べ物が美味しい季節になってきました。って、わたしの場合、秋に限らず年がら年中欠食児童のように食べ物は旨いのですけど。気温が下がってくると、おでん、鍋物など煮込み系の熱々を楽しむ料理が特に美味しく感じられます。

食べ物をいろいろ思い浮かべてみて、それぞれイメージとしての重みを持っているように思いませんでしょうか? たとえば、中華料理>フランス料理>和食であるとか、すき焼き>寄せ鍋>はりはり鍋(鯨と水菜の鍋)であるとか、鍋料理>お寿司のようにです。お寿司のなかでもマグロ>イカ>カッパ巻きと、食べ物の重さに違いがあると思うのです。

先日、昼間の落語会に参加する機会がありまして、終演後、見知った女の子を「お疲れさん、ほんじゃまた」とか言いながら送り出し、落語好き仲間と少しコアな話をしながら10分ほど遅れて駅に向かいました。ホームで電車を待っていると、先ほどお見送りしたはずの女の子が遅れてホームに上がって来られます。

「あれッ、何してたん?」「おうどん食べててん、カレーうどん」「そら、昼ご飯? それとも晩ご飯?」「ちょっと、虫養い(注:小腹が空いたときにとるごく少量の食べ物)」「大きな虫飼ぉてんねんなぁ」と言いそうになりましたが、そこはこらえて、その日の夕食に予定していた“冷凍チャーハン+冷凍うどん”をカレーうどんにするヒントをいただき帰宅したのです。

近所のスーパーではうどんを複数玉買うと割引の特典が付くので、たくさん買い込んでは冷凍保存します。チャーハンも一度にたくさん作り、小分けにして冷凍保存しますから“冷凍チャーハン+冷凍うどん”の取り合わせ登場頻度はかなり多いのです。大阪人の特異性を象徴する主食副食ダブル炭水化物「チャーハン+うどん」どちらが主食で、どちらが副食か? 気持ち的にはチャーハンが主で汁物のうどんは従でした。上記の重さのイメージでいえば「チャーハン>うどん」ですね。

ところが、実際「うどん」を「カレーうどん」に変えてみると「カレーうどん>チャーハン」と、主従が逆転してしまいます。彼女にしたらカレーうどんは虫養い程度の軽いものだったようですけど、わたしの感覚では少なくともチャーハンよりは重い、カレーうどんは重過ぎる。やっぱり、虫養いは「素うどん」にすべきだと考えます。

●桂文太「松島心中」:江戸落語「品川心中」
お染は松島遊郭でもトップを争う名の知れた存在であった。しかし、年月の経過というものは恐ろしいもので、若い子がドンドン入ってくるとその地位も段々落ち、いまでは季節きせつの衣装替え「移り替え」もできず、新参の子にまで馬鹿にされるようになっていた。あまりの悔しさに「いっそ死んでしまいたい、けど一人で死ぬとまた馬鹿にされるので『心中』ならロマンチックかな?」と思ったか、馴染みの金ちゃんを言いくるめて、二人して裏の海に飛び込む手はずが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug448.htm

●桂米朝「釜猫」
茶屋遊びが過ぎるというので、若旦那はついに二階に禁足、便所へ行くにも親旦那の許しがいる状態になっていたある日、便所の窓から外を眺めていると馴染みの町だいこ(アマチュアの太鼓持ち)磯七が通るのを見つけた。「うちにある味噌豆を煮る大釜を借りに来てくれ、その中に入って逃げ出すから」悪い相談がまとまるが、隣りで親旦那が聞いていたから大変。若旦那の運命や如何に……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug209.htm

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