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2008/07/20

露の五郎「五郎艶笑噺集四」

【世紀末亭】7月20日定期アップ

「ちょ~まいよみさん」1960年代、代表的な全国紙「朝日・毎日・読売・産経」をこう呼んでいました。人気の順だったのか、発行部数順だったのかは定かでありません。今さっき調べてみると、朝日802万、毎日397万、読売1002万、産経219万(いずれも自称)ということで「読・朝・毎・産」の順に入れ替わったのかと思ったら、日経304万、中日276万が部数を伸ばして、いつの間にか「よみちょ~まいけぇ」が現在の四大全国紙なんですね。

時と共に心が移ろうのは「方丈記」の昔から人の常ですから、順位変動があっても何の不思議もありません。わたし自身2004年6月以降、戸別配達の全国紙はお休みにして、情報入手はネットとテレビになり、そして2007年6月以降、完全にネットオンリーになりました。心変わりしたというより、それで十分間に合うと合理的に判断した結果です。

検索も含め、ネットを縦横に眺めていると、今まで覗えなかった既存マスメディアの弱い部分が垣間見えて、ちょっと得をした気分になれることがあります。紙の新聞と違ってネット新聞では複数社の記事を比較しながら読むことが容易ですから、同一事件を各社の記者の目を通した切り口で……、あッ、実はこれほとんど無意味、どこも出所は「時事通信社」のように思える同一内容記事です、残念。

ネットお得情報の面白さはもっと別のところにありました。新鮮なところでは「毎日新聞英文サイト・waiwai事件」がそうでしょうか。この問題が明るみに出たあと、ネット版毎日新聞サイトの広告が全て自社のみに、つまり広告主が全て出稿を停止している状態が続いているのです。これって、商売存続にかかわるかなり大きな事件・問題ですよね、なのに、紙新聞でこの事件を取り上げているところはほぼありません。何でだろう?

「毎日新聞英文サイト・waiwai事件」そのものは検索していただくとして、落語の艶笑噺ほどにも言葉を選んでいたなら、こんな結果にはならなったろうに、大新聞社の品質管理は大丈夫なのでしょうか。

ここで、紙新聞にもネットにも載らない話のタネを一つ。以前、副会長(現・幹事長)の謝罪で決着が付いたと思っていた「田辺寄席VS.桂春之輔、結婚披露の会いちゃもん事件(仮称)」に、実は後日譚があった、と「寄合酒449号(田辺寄席会員向け小冊子)」が伝えています。

なんでも、田辺寄席寄りの噺家・桂文太師が昨年12月9日を最後に、繁昌亭への出演が止まっているというのです。開設からそれまでの実績(全て違う演目で33席出演)を考えると何とも不自然な現象に気づく人は多かったようで、問い合わせや寄合酒への投稿が相次ぎ、それを目にした某師匠が「はは~ん、こら例の問題で副会長(現・幹事長)が繁昌亭を私物化しとるな」と思ったかどうかは知りませんけど、当の副会長(現・幹事長)への進言と話し合いの場を設けて異常事態の改善を図る運びとなりました。

その結果、来る8月11~14日、21日、23日の6席、実に9か月ぶりに桂文太師の繁昌亭(復帰)出演が決定した、とのこと。まずは喜ばしいことに違いない、けど、なんか引っかかるもんが残るんやねぇ。大繁昌亭の品質管理は大丈夫なのでしょうか。

●露の五郎(五郎兵衛)「五郎艶笑噺集四」:並艶笑
かかりつけの医者を家に上げ不倫をはじめたそのとたん、急に亭主が帰って来た。とっさに「体内の腫物治療のため、指で薬を塗っている」と言い逃れ、なおかつそのうえ「指が短くて届かない、わしのナニを大きくして、その先に薬をつけて塗ることにする」と言い放って実行する、落語ならではの筋立て『医者間男』と、男と女が夫婦になって何をすればよいのか、全く知らないという男の噺『下口』の二演目を収録。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug441.htm

●桂文我「子は鎹(かすがい)」
女グセの悪さゆえ、身勝手に女房子どもを家から放り出した男、二年経った今は心を入れ替え大工の棟梁として立派な仕事をするようになっている。今日しも得意先の番頭さんの希望で、茶室用の柱材を確認に出かけようと家を出たところ偶然、別れた子ども亀ちゃんと出会った。母親の育て方が良かったのか、亀ちゃんは父親を恨むこともなく、ごく自然に母子家庭の近況、生活の現状を語ってくれた。話を聞くうち、あしたまた鰻屋の二階で会おうということになり、小遣いを持たせて帰すのだが、息子が五十銭を握っているのを見つけた母は玄翁(げんのう:大きなカナヅチ)を振り上げ……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug202.htm

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2008/07/06

露の五郎「常太夫義太夫」

【世紀末亭】7月6日定期アップ

分からないことがあれば、すぐさまネット検索をかけるのが習いとなったわたしにとって、回を重ねれば重ねるほど、検索サイトの便利機能もおのずと身に付いてきます。その中の一つに、ウェブサイト内のファイル位置情報をあらわす「URL」のみを対象に文字列を検索する機能「inurl:」(検索エンジンGoogle)があるのをご存知でしょうか?

たとえば「inurl:/ViewerFrame?Mode=Motion」で検索してやると、パナソニック社製のライブカメラが次々ヒットします。ザラッと吐き出された検索結果をクリックしてやればカメラからの映像が映し出されるわけですけど、多くの場合「誰がどこに設置した」のかすぐ分かるようになっています。見てもらいたくてネットで公開してるんですからそれが普通です。

でも、中には「誰が何の目的でどこに設置したか分からない」不思議な映像があり、そういうのに出くわすと俄然、興味・関心・探究・追求・探偵する心が湧いてきて、ついつい時間を忘れて調査活動に没頭してしまうのです。その調査の手順のひとつをここに示すと……

まず、先の「inurl:/ViewerFrame?Mode=Motion」検索で見つかったライブカメラの一つがこれ。
http://koyo-mapet.miemasu.net/ViewerFrame?Mode=Motion&Language=1

このカメラサイトのトップページに表示されている案内リンクを辿って辿って、行き着いた先にあったのが「わくわくペット王国・メイペット」でした。
http://www.mapet.net/index.html

このサイトのコンテンツ「わくわくペットカメラ」をクリックすると、先ほどのライブカメラへのリンクが張ってあり「誰が何の目的で」までは解決しました。残されている「どこに設置されているのか」ですけど、これはサイトに記載された会社の所在地を見れば調査終了。と、ここで終わったのでは素人探偵の探究心が黙っていません。

念のため、該当住所を「Google Map」で検索し、航空写真映像で見てみると、
http://maps.google.co.jp/maps?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGIH_jaJP241JP241&q=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E7%94%9F%E9%87%8E%E5%8C%BA%E5%B7%BD%E5%8C%971-3-5&um=1&sa=N&tab=wl

カメラの映像と比べ、なんか違和感が……、正面にあるはずのコイン駐車場「GSパーク」が周囲に見当たりません。そこで、またしても「生野区 GSパーク」で検索に取りかかります。ヒットしたのは「今里新地駐車場・新今里公園北駐車場・新今里第二駐車場・大池橋駐車場・寺田町東駐車場・生野田島駐車場・今里駅前駐車場・巽中三丁目駐車場」の8件。

「捜査の基本は歩いて、自身で確かめろ」とか言いますから、一つずつしらみつぶしに「Google Map」検索し、航空写真映像で確認していくと「新今里公園北駐車場」付近が怪しい。周囲に目を凝らし、左角にある住宅の屋根の形、右側に見える工場の形……、ビンゴ! レンズと被写体の角度から推察すれば、この住宅のこの窓から送られてくる映像に違いない。
http://maps.google.co.jp/maps?sourceid=navclient&hl=ja&ie=UTF-8&rlz=1T4GGIH_jaJP241JP241&q=%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%B8%82%E7%94%9F%E9%87%8E%E5%8C%BA%E6%96%B0%E4%BB%8A%E9%87%8C2-8&um=1&sa=N&tab=wl

どうです、椅子に座ってモニターを眺め、キーボードを叩くだけで、1軒の家まで絞り込めてしまえるネットの威力。素人探偵ごっこをやってたつもりが、結果にちょっと恐くなったりしています。

●露の五郎(五郎兵衛)「常太夫義太夫」:「東の旅」シリーズより
伊勢参宮途中の喜六・清八の二人連れ、旅銀が乏しくなって食うことも泊まることもままならなくなり、鄙びた村のお庄屋さん方へ飛び込むが「ただただ泊めるわけにはいかない」と、つれない返事が返ってきた。そこで「二人は常太夫、義太夫という浄瑠璃語り、今晩泊まって明日一段語る」約束をし、頂きよった喰らいよった、祝儀まで先に頂戴して、夜が明ける前に逃げる段取り。やがて家内中みな寝静まりそっと抜け出し、村はずれの鎮守の森まで来ると、お宮の方から「つねだゆぅ~、ぎだゆ……、つねだゆぅ~、ぎだゆ……」と両名を呼ばわる声が……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug440.htm

●桂ざこば「厩(うまや)火事」
お咲さんが常日頃「お兄さん」と頼る男の家に駆け込んで来た。いつもの夫婦喧嘩の愚痴でも言いに来たのかと聞いてやると「もう別れる」と穏やかでない。が、話が進めばやはり亭主の竹のことを好いていて「わたしのことを好きか嫌いか、本心が知りたい」らしい。そこで孔子の「厩火事」の逸話と、京都の「陶器収集家」の逸話を話し、家へ帰って亭主が大事にしている茶碗を割って反応を見ろと入れ知恵した。お咲さん、さっそく帰って茶碗を取り出し……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug201.htm

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