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2008/06/22

露の五郎「五郎艶笑噺集三」

【世紀末亭】6月22日定期アップ

最近ちょっと気になる言葉をピックアップしてみました。

【ポタリング(pottering)】
英語の potter ぶらぶらする、が名詞化した言葉。自転車に乗って散歩すること。サイクリングと言ってしまうと目的地を定め長距離を移動しなければならない気になりますが、ポタリングの場合、それこそ町内の散歩でもいいし、気が向けば少し足を延ばして隣り町からその隣り町へ。自転車に乗って走る行為そのものに違いはないけれど、気分的にサイクリングは重く、ポタリングは軽い。

【輪行(りんこう)】
自転車を携えた旅行、または自転車を公共交通機関に携える行為。サイクリングでは全行程を自転車に乗って走るそのことが目的と言えますが、輪行の場合、主要な移動手段を公共交通機関やマイカーにより、目的地に到着後、携えた自転車を利用することで行動範囲を広げられるのが魅力です。

輪行の離れ業として、宅配便で目的地近辺の集荷所宛てに自転車を送っておき、引き取りに行ってポタリング、またはサイクリング、再び集荷所から自宅へ宅配。なんて手も考えられますけど、これでは小まめに公共交通機関 ⇔ 自転車の切り替えができないので、やはり自転車と行動を共にしないとね。

ですから、輪行するにはそれに適した自転車が必要となります。公共交通機関で許可された形状・寸法に収まること、持ち運び容易な重量であること。フルサイズの自転車を分解して運び、組み立てるなんていうのは技能を要するので、ここはやはり小型・軽量・折りたたみ可能な自転車がよろしいようです。タイヤサイズ14インチ、チタンフレーム重量6.5㎏、折りたためばコインロッカーに収まる専用車があるんですけど、お値段が重い重い、重すぎる。

【バケネコ騒動】
うちの近所で近ごろ妙な噂話が流れています。1階が商店街、2階以上が住宅といういわゆる下駄履きマンションタイプのビルに中庭があり、飲食店も多いことからノラネコが住み着いて、夜な夜な鳴き声が響き渡るのです。でも、それはたいてい駐車場の自動車の下であったり、中庭の植え込みの陰だったり「遠くから聞こえる」普通の鳴き声でした。

ところが最近、上層階の住宅玄関前で消え入りそうなかすれた「ニャ~ッ」という鳴き声を聞き、追い払おうと扉を開けるがネコの姿はない。そんな話をあちらこちらで聞くようになったのです。わたしの住まいも5階にあって、何度かその声を聞いていましたので、まさか今どき「バケネコ」でもあるまい、とは思いながらも少なからず気持ちの悪さを感じていました。

ある日のこと、日ごろノラちゃんたちの世話をしてらっしゃる、少し緩みの出てきた2階のお婆ちゃんと会話する機会があって、その「バケネコ」の話をしてみると、お婆ちゃんもその声を聞き姿も見たとおっしゃいます。そして、庭の隅で昼寝をしている数匹のネコのうち、1匹の老ネコを指さして「ほれ、あのネコが……『ボケネコ』や」。

なんでも、ちょっと緩くなって夜中に徘徊しては鳴いているそうです(この項、作り話)。

●露の五郎(五郎兵衛)「五郎艶笑噺集三」:並艶笑
観月の宴の席上「お月様はまだ昇らぬか?」という殿の言葉に「上様ともあろうものが、お月様などという下賎な言葉ははしたない、月、と申されよ」三太夫が戒めると「ならば、月はまだか? して、星めらは?」殿様の月見 → 姫様の月見 → 名月赤城山、それぞれのシチュエーションをつないだ小咄『名月』と、巨大持ち物を題材にした艶笑噺の日中比較『揚子江』の二演目を収録。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug439.htm

●桂ざこば「ろくろ首」
甚兵衛さんを訪ねて来た寡(やもめ)男に婿養子の世話をすることになった。商売が紙屋さんで、財産がそこそこあって、借家もたくさん持ってる立派な家(うち)。おまけに町内でも今小町と言われるぐらいの器量良しなのだが、この娘さんにはたった一つ、夜中になると首が伸びるという欠点がある。しかし、医療技術の発達も著しい今日この頃、治療すればいずれ治るだろうということで、覚悟を決めて婿入りしたその晩……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug200.htm

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2008/06/08

露の団姫「松山鏡」

【世紀末亭】6月8日定期アップ

実家へ集まったときのこと「お父さんの子どもの頃を見よう」と姪っ子たちがアルバムを開きました。弟は子どもの頃からほっそりスマートで、今なおそのままキープしています。ところが、並んで写っているわたしを見て「おっちゃん、えらい太ってるやん」そう、わたしは太っていたのです。

写真を見ていくと小学3年から徐々に太り始め、最も太っていたのは中学1年、体重73kgを記録しています(ちなみに身長は160cmでそれ以後伸び悩み現在に至る)。中1をピークに緩やかに減少をはじめ、大学入学時に57kg、卒業後は60±2㎏で推移していたのが、40歳を過ぎた頃から増加傾向に歯止めがかからず、46歳を目前にして65㎏超に。

73kgの過去を知っているだけに「これはまずい」ということで、車での移動をなるべく避け、カロリー消費量表示機能付き歩数計を購入して歩き、間食をシャットアウト、足掛け2年をかけ10㎏の減量、今現在54±1㎏を維持している最中です。

しかし太りやすい体質はそんな簡単に改良されませんから、体重維持にはかなり気を使います。煎餅1枚、ポテチ1枚どころか、コーンフレーク1片食べても増えるのでは? そこで登場したのが自転車活用でした。

2006年11月から長距離移動の足として、積極的に公共交通機関の代替を始めたこの1年半のあいだに、走行距離約1,750kmを達成。カロリー消費量に換算するとたった21,000kcalほどですけど、直接的なカロリー消費より筋力アップによる基礎代謝が高まった結果、最近では気を付けないと体重が減りすぎていることもあったりして、生まれて初めての経験に嬉しいやら嬉しくないやら、嬉しいんですけど(ベタやね)。

そのうえまだ嬉しいことに、自転車で節約できた交通運賃の総額が購入自転車2台分を超えました。3台分を超えた頃、もっと上等の自転車を買ってまた交通費を節約し、もっともっと上等の自転車を買って……、これがホンマの自転車操業。

●露の団姫「松山鏡」
ここは越後の松山村(新潟県十日町市)、早くに母親を亡くし父の手一つで育てられた、それはそれは父親孝行な庄助という男がおったとさ。父(とと)さまが生きてるあいだはもちろん、死んでのちも毎朝の墓掃除を欠かさない。それがお上の耳に入り「近頃まれに見る孝行者の鏡、何か褒美を遣わせ」ということになりまして、庄助を代官屋敷に招き「何が欲しい?」と尋ねれば「もう一度お父っつぁまに会いてぇ」そこで代官ひらめいた、側の者に「八咫の御鏡(やたのみかがみ)」の複製品を持ってこさせ、箱の中を覗かせると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug438.htm

●月亭八方「秘伝書」
人間、汗みどろになって働いて働いて、魂を売って働いて働いて、働くために働いて働いても、それに見合っていると思える収入は得られないもの。誰しも「働かずに楽して毎日を送れる方法があればいいのに」と考える、その不労所得願望を叶える「秘伝書」が発見されたと、露店の親っさんは言う。十冊限定の秘伝書、欲しいと手を挙げる客が数十人、そこで「早い者勝ち五百円置いて持って行け」と声をかけるとたちまち売れ、さて、持って帰ってページを開くと……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug199.htm

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