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2008/05/18

露の五郎「五郎艶笑噺集二」

【世紀末亭】5月18日定期アップ

三月半ばに気が付いた「パイナップルの身ごもり」その後です。ほの赤い花穂がいよいよ膨らみ、南国の大きな果物の花ならば「さぞトロピカル、大輪の花が咲くことだろう」と期待していると、なな、何と、花は花でも花穂という名が示すように、多数の花が集まって穂になっているのでした。

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4月1日、穂の最下部から咲き始めたそれは「そらズッコイやん」と思うぐらい、小さく目立たない薄紫の花で、一つの花が咲いているのは2日ぐらい、2週間ほどかけ下辺から上辺へ向かって順に咲いては茶色くしぼんでゆきます。しぼんだ花の周りが次第に濃く緑紫になり、肉が盛り上がってくるのが分かります。

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4月11日、同時に頭頂には「クラウン(冠芽)」も伸び、もうすでにパイナップルの姿そのものやないですか。ここまできてパイナップルが一つの果実なのではなくて、上下五段、周囲15~16の螺旋状に並んだ実の集合体であるということが判明しました。知ったからってどぉっちゅうことないんですけど、ほとんどの人が体験し得ない自然の仕組みを、我が部屋の窓辺で毎日観察できるって幸せなことですよ。

Pineapple20080411 Pineapple20080508_1

毎日眺めていても1日の変化はまったく分かりません。でも1か月では、一つひとつの実が充実してゆき、クラウンも立派になり、5月8日現在、手の平に気持ちよく納まるほどの大きさに成長しています。完熟まで6か月と聞きますから、あと3~4か月、まだまだこれから大きくなるということです。這えば立て、立てば歩めの親心、続きはまた。

●露の五郎(五郎兵衛)「五郎艶笑噺集二」:並艶笑噺
ある日、親旦那が娘の歩き姿に違和感を感じ医者に診てもらうと、とりたてて健康状態が優れないというわけではないらしい。しかし、何やら思いつめたそぶりが気になるので、子どもの頃から懐いている女衆(おなごし)のお松に理由を尋ねさせたところ「あそこにデンボが」。それならば、人に頼んでお医者さんから塗り薬をもらってきてあげるので、絵に描いて場所を示すよう言い聞かせ、いざ描き始めると……『上下のしるし』『大師の馬』の二演目収録。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug437.htm

●桂南光「ちりとてちん」:江戸落語「酢豆腐」
懇意にしてもらっている旦さんの五十六歳の祝いに招かれた喜ぃさん、出される酒、料理すべて「珍しぃ、ありがたい、美味しぃ」喜んでいただいていると、旦さんの裏手に住む竹やんの話題が出た。この男、ご飯時を狙って訪ねて来るくせに、何を出されても「知ってる、しょ~もない、まずい」知ったかぶりするうえ、物喜びしない。いつかギャフンと言わせなければ、と話しているところへ台所から「豆腐が腐ってえらいことになってます」奥さんの声が聞こえてきた。旦さんと喜ぃさん、互いに顔を見合わせて「ムフッ、ムフッ、ムフフフフフッ。おぬしもワルよのぉ……」
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug198.htm

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2008/05/04

露の五郎「鯉津栄之助」

【世紀末亭】5月4日定期アップ

つい一週間前、とうとうSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービスもしくはシステム)に参加してしまいました。といいますのも、わたしの管理する掲示板やよそさんの掲示板・ブログでの書き込みが、数年前の最盛期に比べかなり低調になっているけれど、巷間耳にする様子ではネット界の友人繋がり具合が衰えているとは思えない。ひょっとこれは、あのSNSとやらにお集まりなのかな? との思いからです。

「ここはひとつ、試みに入会して体験、探検してみようか」思い立って知人にご招待を懇願したのが2008年4月27日の昼日中、その日の宵の口にはすでに、いわゆる「足跡」を付け回っていました。お世話になった皆さん、ありがとうございます。まだまだ使い込んでいないので、細かい点については皆目見えていませんが、ざっと機能を試してみた印象など少しばかり。

会員制であること以外、ほぼ公に開かれたWeb上ブログ・掲示板との違いはありませんでした。管理人がボケをかまし、それに訪問者がツッコミを入れる……、もとい、文章を書き込み、意見・感想を述べ、言葉の応酬を図る。さまざまなジャンル・カテゴリー・人物などについてスペシャルな集まりが作られ、さまざまな思いが語られる。さ迷い歩くうち、新たな発見・出会いがあるかもしれませんな。

最も特徴的な違いは、参加している全員がホームベースを構え、クリック一発でその個人を辿れることに加え、その個人の所属するソーシャル(社会というか、グループ、嗜好、お友達関係)が一目瞭然に把握できることでしょう。これがいわゆる匿名性の高い某巨大掲示板や公開Web上ブログ・掲示板との違い、売りになっているのかな?

個人と個人の繋がり(ソーシャル)を軸にした管理機構というのは安心・安定・平和志向に傾くものと思われます。だって、よそで馬鹿なことしたら、お仲間にもご迷惑をかけてしまう(かもしれない)から。でもそういう自制が働く分、否定的・反抗的・悪意に満ちた意見の書き込みは少なく、広く本音を聞きたいなら某巨大掲示板の方がチャンスは多そう。

思うところ「個人と個人の繋がりこそが重要」と考えて参加する分には、安心・安定・平和志向管理の有効性は大いにありそうです。たしかに現実社会でも、通りすがりの見知らぬ他人より知人、また知人の知人に対して心の開き具合は緩くなりますから、和気藹々を大切にしたい、出会いを大切にしたい人にとって都合がよろしいですね。あっ、それで世間では「出会い系」って言われてるのね、納得。

ネット最大の利点である「情報の共有」という点については思っていたとおり、あまりというか、ほとんど機能しません。まず、会員制の閉じられた世界で外から訪れる(検索する)ことができない(皮肉にもSNS内からは世界のあらゆる情報に自由にリンク、また検索できます)。内部的にも、ある期間を過ぎた書き込み(情報)は検索できないので、いくら有用な情報(データ)が存在しても死蔵されてしまう。これが解消されれば……、それではソーシャル管理ができなくなるか。

短い時間ながら実地検分してみて、要は使い方次第、個人と個人の繋がりを大切にし、楽しみながら遊べば愉快な時間が広がることが確認できました。ということで、軸足はやっぱり公開Web【世紀末亭】【世紀末亭ブログ】、SNSでの書き込みはそのコピーか焼き直しになると思います(もちろんこの作文も同じものを同時掲載)。ですから、両方見てしまって損をしたという苦情は受け付けませんし、片方だけ見ても損をしたという苦情は聞きたくありませ~ん。

●露の五郎(五郎兵衛)「鯉津栄之助」:東の旅シリーズより
奈良の宿を出発した喜六、清八両名が初瀬(はせ)街道は三本松を過ぎ、伊賀と大和との国境、鹿高(かだか)にさしかかると新たな関所が設けられていた。伊賀名張の領主鯉津栄之守に嫡男(ちゃくなん)鯉津栄之助が生まれたとかで、領内において「こいつえぇ」「こいつぁえぇ」と言うことまかりならん、とのお達しを触れ、通行手形を検めるためだ。手形を持たない者は、このめでたい折、芸事を披露すれば通してもらえるというので皆それぞれ苦心の芸を披露しはじめるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug436.htm

●桂米朝「鍋墨大根」
前と後ろのカゴに五十本ずつ計百本の大根を振り担い、八百屋さんが朝一の商いに長屋を訪れると「その大根百本で何ぼにする?」お上さんから声をかけられる。全部買ってもらえるのなら、と四百文の値を付けると「ほな、五十本で二百、十本で四十、三本で十二文。銭はすぐ払うからこれとこれとこれ、大根持って来てや」シュシュッと三本選んで家へ引っ込んでしまった。見ると太い長いものばかり選んでいる「こんなえぇのん持っていかれてたまるかい」とばかり、細い短いものを持って行くと「これと違うがな、目印がしてあるやつ」きっちり鍋墨で目印を付けられていたのだ。こんなことがあってか「わしゃ、長屋の嬶(かか)相手に大根売りは勤まらんわい。もぉ八百屋やめたろ、駕籠屋になったろ」と、商売変えをするのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug197.htm

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