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2008/04/20

露の五郎「道鏡」

【世紀末亭】4月20日定期アップ

もって生まれた性格からか、大きな目標に向かって計画を立て、努力を重ね到達するのが苦手です。ですから、目標達成後の充実感を味わったことがありません。いつもその場しのぎで小さなハードルを要領よく飛び越し、結果、最終的に何とかなった。これでは大きな充実感なんて味わえません。

世の中にはスゴイ人たちがたくさんいて、巨大ビジネスプロジェクトを企画したり、学術研究・技術研究に邁進したり、理想社会を夢見て政治活動に打ち込んだり、日々大きなエネルギーを注ぎ込んでおらるとか、また達成されたとか聞くと、そのときの「人生幸せ度」は最高だろうなと想像できます。

人と生まれたからには、そんな最高の幸せ感を味わってみたいものだと思わないこともないけれど、もう遅すぎます。今からでは準備しているあいだに日が暮れてしまいそうだから。そこで、そんな大きな幸せでなくとも、日常の小さな幸せを探して積み重ね、自分自身を納得させてしまうことで総量同等にしてしまおう、とか、凡夫は姑息な手段を使うのです。

朝、目覚ましに頼らず自然に起き、寝足りた充足感の幸せ。朝食後、定時の便意とともにたっぷり通じたあとの幸せ。落語を一演目書き起こし終わったあとの達成感。シャワーではなく、湯船にどっぷり浸かって一風呂浴びたあとの幸せ。夕食を終えたあとの満腹感。就寝時、布団にもぐり込むやいなやフ~ッと眠りに落ちて行くときの恍惚感。

一日に六回も幸せを感じていられるのだから「ありがたいこと」と感謝しないといけませんな。またそれに足すこと、掃除をし終わったあと小奇麗になった部屋を見て精神の安定を感じ、洗濯を終えてパンツを干しているとしみじみ生きて暮らしている存在を感じ、米を買って帰って米びつに移し満杯になった状態を見ていると生活の平和を感じる……、安上がりな人生で良かったよかった。

●露の五郎(五郎兵衛)「道鏡」:強艶笑
「弓削村でツラじゅ~鼻の子が生まれ」つまり、鼻の異様に大きい子どもが生まれた。鼻が大きいというのは男性自身が大きいことの比喩、生まれ出たときから将来の運命を左右する道具を持ってたんです。それこそ身一つで「立身」出世、皇位をも狙おうかというところまで上り詰める道鏡を、古川柳に残された記録に当たりながら読み解き……、ということにしておこう。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug435.htm

●露の五郎(五郎兵衛)「深山がくれ」
諸国を巡り武者修行する武芸者が、九州は天草の地に足を踏み入れたところ、女ばかりが立ち働く村に出くわした。疑問を感じ一人の女に尋ねると「年に一度、町へ買い出しに行く男たちが戻って来ず、それを迎えに行った男たちも戻らず、それをまた連れ帰りに行った者もお庄屋の倅たちも戻らず、今は年取ったお庄屋さん一人だけになってしまった」と言う。事件の臭いを感じた武芸者は、何やら怪しいものが出るという噂の山中へと分け入って行くのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug196.htm

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2008/04/06

桂枝雀「うらみ酒」

【世紀末亭】4月6日定期アップ

2008年3月15日のJRダイヤ改正に合わせ、我が町内でも少しは関心のあった「JRおおさか東線」が開通しました。近鉄を利用し鶴橋乗換えで大阪まで370円、天王寺まで320円が、どちらも210円になる経済効果は大きいですよ。と言いたいところ、残念なことに最寄駅までトットコ歩いて15分はかかってしまいます。

これじゃ、メタボ予防の人か時間が余ってしかたがない人以外、ご近所さんでは多分使う人はないだろうと、皆さんおっしゃいます。なんせ、駅まで徒歩5分に慣らされてますから。しかし、趣味と酔狂の人(これわたし)は3月23日、さっそく初乗り体験に出かけてきました。

例によって「大阪近郊区間大回りの旅」とからめ、河内永和→俊徳道(0.6km)をグルッと大回りして(34.1km)、自宅⇔駅の往復を含め2時間弱のちょっとした“気分転換散歩”になりました。ちなみに代金たったの120円。次回はもっともっと大回りしてやろう(笑)

 永 和 12:33→12:38 放 出 2451S・201系普通
 放 出 12:39→12:43 京 橋 4511B・207系普通
 京 橋 12:46→13:08 天王寺 4145M・223系関空快速(内回り)
 天王寺 13:17→13:23 久宝寺 3380K・221系大和路快速
 久宝寺 13:41→13:48 俊徳道 2461S・103系普通

城東貨物線放出・第二寝屋川橋梁付近を走るD51452蒸気機関車
 ▲ 城東貨物線放出・第二寝屋川橋梁付近を走るD51452蒸気機関車

やっぱり真新しい路線は乗り心地がいいですね。もちろんジョイント無しのロングレールですし、線路もちびってないから滑らかそのもの、久宝寺から乗った103系ですらモーターの唸りがなかったら新車か? と思うぐらい……、これは言いすぎ。

片町線放出駅西側・旧型国電55系?
 ▲ 片町線放出駅西側・旧型国電55系?

この「おおさか東線」もともと貨物専用の「城東貨物線」を複線電化し旅客扱いしているので、今でも日に数往復DD51型ディーゼル機関車の牽引する貨物列車が走ります。大阪万博のあと1972年までは、なんと蒸気機関車が走っていた、と言っても鉄分不足の人には信じてもらえないでしょうね。

城東貨物線放出→竜華操車場へ向かうD5191通称ナメクジ
 ▲ 城東貨物線放出→竜華操車場へ向かうD5191通称ナメクジ

そこで昔を思い出し、高校生のときにスナップした写真を持ち出してみました。裏書メモによると撮影は1969(昭和44)年3月15日となっています。ということは高1の春休み(試験休み)か……

●桂枝雀「うらみ酒」:原作・織田正吉氏
開店の準備に追われる大阪ミナミの小料理屋にフラッと入って来た男、友達の新築祝いでちょっと呑んだものの、雨が降ってお開きになり呑み足らない「準備中のところ冷やでも構わない、肴も要らないので呑ませてくれ」と居座ってしまう。一人語りに話し始めると、十年以前この店に来たことがあるという。そのとき無一文での飲食をとがめられ、板前や女衆(おなごし)、はては主人にまで殴る蹴るの暴行を受け、今日その日の恨みを晴らそうと来たらしい。主人にあのときの板前や女衆を出せと詰め寄るのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug433.htm

●桂南光「恨み酒」:原作・織田正吉氏
大阪ミナミ、阪町の小料理屋に一杯機嫌の男が入って来た。「支度中なので時間を置いて出直してくれ」と言う主人に「以前来たとき、お酒も肴も美味しかった」と、ベンチャラの一つも言って座り込んでしまう。「お仕事中、構わなくて結構。お酒さえいただけたら」口では言うものの、次々注文を出してはグダグダとしゃべり始めると、十年前に来たときに店で何か出来事があったらしい。「十年前に何があったのか?」と聞く主人に「実は、無銭飲食がバレて店の者にひどい仕打ちを受けた。今日はその恨みごとを言いに」主人にあのときの板前や女衆を出せと詰め寄るのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug434.htm

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