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2008/02/03

桂米紫(三代目)「魚の狂句」

【世紀末亭】2月3日定期アップ

マイナスイオン・アルカリイオン水・トルマリン・ゲルマニウム・遠赤外線・クロレラ・活性水素……、これらの言葉の後ろに「健康法」とか「効果」とか付けると、いかにも効き目がありそうに聞こえてしまうから不思議です。

上記は世間でよく見かける「擬似科学(商品)」の代表的なものですが、それでは何をして「擬似・似非・偽」というのか? 気になったので調べてみると、な、なんと哲学的には「あらゆる理論の中には、必ず未実証の部分が含まれているため、存在する全ての科学は最終的には疑似科学と区別ができない(Wiki)」のですと。

まッ、そこまで徹底的に追い込まなくても、学校で普通に習った科学的方法、観察、仮説、実験、推論、追試、検証、理論構築。これの繰り返しで「ほぼ定まった説」が導き出されたものが正しい科学。どれか一つでも欠ければ、もっとも欠けたまま最後の理論構築まで行けるわけがないのですが、「擬似・似非・偽」であると思っておいて損はないでしょう。

けど、組織も知識も経験も持たないわたしを含めた一般人が、疑似科学の欠陥を実験や論理で反証し、不正を見抜くのはまず不可能ですから、残念ですけどここは「全てのホニャララ効果・健康法はインチキだと思え」と、消極的に身を守るしかないように思います。

どうして擬似・似非・偽科学なんてテーマを思いついたのかといいますと、先日「うがいは風邪の予防に効果あるのか?」とフッと疑問が湧き、油の切れかけた頭で理を巡らせたことによります。

 1、風邪のバイ菌は喉からのみ進入するのか? 鼻は?
 2、粘膜に取り付いたバイ菌がうがいぐらいで離れるのか?
 3、バイ菌はうがいするまで粘膜でじっとしているのか?

そこでネットを徘徊すればやはりというか、一応京大有志が2003年に我が国で初めて調査して(それ以前は言い伝えだったってこと?)病理・疫学的にうがいと風邪予防のメカニズムを研究するのではなく「ただ単に確率統計的に有効である」との結果を出してるようですけど、個人個人の見解では効果のある人もいれば、ない人もいる。まじないだと思ってやっている。すっきりした気がする。紅茶・お茶なら効く。なんだかなぁ~……

でね、実はもう一つ疑問が湧いているのです。わたしはオシッコをしたあと、石鹸できっちり手を洗わないと気持ちが悪いタチ、というか、そのように学校で教えられて育ったので、そうしてきましたのですけど、これって衛生学的にみて正しい行為、方法なのでしょうか?

科学的因果関係、つまり「どういう理屈でそういう結果になるのか?」を考えたとき「オシッコするときに触ったチンチンは不潔であるから手を洗う」ということです。ん? わたしのモノは不潔なのか……? しかしですよ、冷静に衛生学的に考えると、仮にわたしのモノが不潔であるとしても、オシッコをする前に触っていた外界のあらゆる物の方がもっともっと不潔だと思うのです。

だから本当は「不潔な手でおチンチンに触れてはいけないから、オシッコをする前に手を洗う」が、科学的に正しい。と結論が出かかってるんですけど、やっぱり賛同は得られないでしょうね。

●桂米紫(三代目)「魚の狂句」:弱艶笑噺
友人が訪ねて来た。世間話をするうち「川柳、狂句をやり始めた」というではないか。試しに即興で作らせたところ、思いがけずなかなかうまい歌を詠む、と思ったら全て盗作だった。「そんなことではいかん、自分の歌を作る稽古をしろ」参考になりそうな句を聞かせるが、参考になったのやらならなかったのやら、唐突に「島原へ女郎買いに行くので付き合え」と言い出した。「そんなときこそ、洒落た狂句で謎を掛けろ」と、女性を魚に見立てた狂句を並べるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug429.htm

●桂米朝「雁風呂」
東海道は掛川宿に、昼食(ちゅうじき)を提供する宿があった。食事を終えた浪人者が、置いてある土佐光信銘の屏風を目にし「松に雁とはわけが分からん、光信とは真っ赤な偽物であろう。かような物を往還の目に触れるところに飾りおって、田舎の宿場というものは」と捨て台詞を残して出て行く。それを見ていたのが助さん、格さんを伴った黄門さま「絵は光信のものに違いないと見た。が、やはり絵柄の意味が分からん……?」思案しているところへ二人連れの旅人が着き、何やら「雁風呂、がんぶろ」としきりに絵を誉めている様子。そこでこの旅人に絵の講釈を頼むと……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug192.htm

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コメント

【何でも食い付くダボハゼ】
さっそく、SPAMトラックバックがやってきました。「お茶でうがいは効果がある」のだそうです。こっちは「疑問だ」と言ってるのにね、内容も調べずロボットが自動的に作業したんでしょう。

ウイルススキャンした結果、特に危険もなさそうですので興味のある方は訪ねてみてください。昭和大学医学部細菌学の島村なんちゃら氏が、やはり確率統計学的な調査結果を出しておられます。もちろん、カテキンのうがいが「なぜ効果あるのか?」には言及されていません。

わたしなら緑茶・紅茶でうがいするより、そのまま飲むっちゅうねん。

投稿: 仮隠居 | 2008/02/03 21:19

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