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2007/10/21

桂文我「佐野山」

【世紀末亭】10月21日定期アップ

最近ハマっている食べ物が「中華風カニカマ玉あんかけ丼」。カニ肉に似せた色形、食感、風味のフェイク食品「カニかまぼこ」を使い中華風に仕上げた丼です。ずばり言えば「フェイク天津飯」ですけど、安価な素材の割りに完成度は200%以上の出来と自画自賛しております。

まさにフェイクさまさまといったところです。ちなみに「フェイク(fake)」とは「偽造品」のこと、横文字を使うと言い逃れが楽ですね。いえ、何も逃れる必要はなく、わたしどちらかと言えばカニが苦手でしたので「フェイクカニカマ」の登場は大歓迎でした。あれに使えるこれに使える、いろいろ考えながら便利に活用させてもらってます。

身の回りのフェイクは「カニカマ」ばかりではありません。わたしが今座っているクッション、見た目、手触りはムートンそのものでありながら、何とお値段ヨンキュッパ、2枚買っても千円でお釣りが来ました。材料はポリエステル100%いわゆるフェイクファーの代表選手です。

部屋の隅に置いてあるサイドボードの天板をよく見ると、木材ブロックを寄せ集めて接着したフェイク厚板だったり、スピーカーがチップボードに高級天然木の薄皮を被せたフェイク材木だったり、ランプシェードが水雑巾で拭いても大丈夫なビニール製フェイク和紙だったり……、本物を見つけ出すのが難しい。

機能第一、コストパフォーマンス第一、そのうえ見栄えが悪くなけりゃフェイクであろうが本物であろうがいいではないか、という生活哲学(?)の持ち主ですから、フェイク製品が集まるのも納得です。こうなるともう、わたし自身本物か、フェイクか……? それが分からなくなったら病院へ行かんとあきませんけど、たぶん他人さまに対しては意識的にかなりフェイクかましてますので、お気を付けください。

●桂文我「佐野山」
頃は江戸時代後期・寛政の世に入ると、それまで優勢だった大阪相撲は江戸相撲の「谷風」「雷電」らの活躍により、次第しだいに番付を落としていった。年に一度、江戸から力士を招いての相撲興行も人気は江戸相撲、名実ともに水をあけられた大阪相撲のなかにあって、佐野山も一勝もできず千秋楽を迎えようとしている。そんな折、江戸力士の嘲笑の声「佐野山改め、出ると負け」を耳に挟み、今場所限り土俵を降りようと覚悟の涙を流すその姿を横綱谷風に見られてしまう。不審がる谷風に心情を包み隠さず打ち明けると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug423.htm

●桂吉朝「狐芝居」:原作・小佐田定雄氏
折り目正しい侍が麓の茶屋で一服ののち、床机に太刀を忘れて出て行った。かと思うとすぐに戻って来て「これがなかったらどないしょ~思たんや。ホンマにもぉサッパわやや」侍にしては言葉遣いがおかしい。尋ねると、実は大阪の下っ端役者で名を尾上田螺(たにし)といい、役柄の稽古を兼ね武士の姿で道中をしているのだという。話をすれぼ気のいい若者「いずれ出世したら道頓堀の芝居に招待するわ」言い残して夕暮れ迫る峠道を登って行った。峠にさしかかる頃にはとっぷりと日も暮れ、下りになろうかという時分、どこからともなく芝居の「シャギリ」の音が聞こえてくる。音を頼りに近づいてみると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug184.htm

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2007/10/07

桂文我(三代目)「湯文字誉め」

【世紀末亭】10月7日定期アップ

先月(2007年9月)18日のお昼過ぎ、突然パソコンモニター上のカーソルが固まってしまい、マウスをいくらグリグリ動かしても1ドットたりとも動きゃしない。予告なしのハングアップは Windows-ME の常ですから、そこは心得たもの、躊躇なく Ctrl+Alt+Delete キーを挿下。

おッ、押しても画面にタスクマネージャーが出ないやないですか? それでもまだ驚くことではありませんから、もう一度 Ctrl+Alt+Delete キーを挿下、挿下、再び挿下……、何の反応もなし。これでもまだまだ驚くことではありませんから、今度は電源スイッチの長押しでやっとシャットダウンすることができました。

「作業が無駄になったなぁ、立ち上げにはディスクチェックで時間がかかるなぁ……」とかボンヤリ考えながらスイッチを押すものの、ウンともスンとも言わない。まぁ「ウン」とか「スン」とか言われたら怖いですけど……、ここらあたりでようやく事の重大さに気が付き始めます。

今まで達者に動いている最中の乗り換えばかりだったので、現在1台しかないパソコンがパーになる経験は初めてのことです。パソコンが使えないということはネットが使えないということ、メールがだめ、ウェブがだめ、【世紀末亭】のアップ・ダウンがだめ。今のわたしにとって、これはかなりヤバイ状況であると即座に考えが及びました。

とりあえず心静めて配線をすべて外し筐体の蓋を開け、接触不良が起こる可能性のあるところを注意しながら掃除機で吸引し、プラグやボードを引き抜いては差し込んでゴリゴリゴリゴリと小一時間奮闘した結果、何とか再起動までこぎ着けたものの、やっぱり動作が安定しません。

これは完全沈黙も時間の問題か……、すぐさま最重要データのバックアップとパソコンセットの注文を済ませ、22日に新調マシンが届くまでの3日間、動いては止まり動いては止まりする重病人相手に *.ini データ、過去メール、メールアドレス、ブックマークなどなど、可能な限りのデータを集めましたが、かさばる mp3 データは涙をのんで運命を共にしていただくことになりました。

新規マシーン到着後どうにかこうにか環境復元を済ませ、さてこの亡骸をどうしよう? ダメモトで一旦全部分解し、再度組み立て直し、BIOS の再インストール、OS の再インストール。すると、何事もなかったように動き始め……、たかと思ったら、やっぱり数日後にダウン。あきらめましょう。個人データが流出しないようハードディスクを取り外して処分することにします。

ここでふと、人の死とイメージが重なってしまいました。徐々に衰弱し最期の近いことが分かれば、死後流出しては困るモノを前もって処分できますけど、何の前触れもなく突然倒れ、そのままあっちに行ってしまったら、あれやこれや、あんなものこんなもの【謎】がゴロゴロと出て来るんです。

世間の目に触れて欲しくない遺品を残さないよう、普段から身辺を整理しておかなくては、とか思う今日この頃……、パソコンのようにハードディスクを取り外せば終わり、てなわけにいきませんからね。

●桂文我(三代目)「湯文字誉め」:別題「湯巻ほめ」:「反故染め」付き
世間で「腰巻きのご隠居」と呼ばれている知人に「どうしてそう呼ばれるのか?」そのわけを聞きに来た男、理由を聞けば「別染めの縮緬(ちりめん)の腰巻きに凝っている」からだという。それでは、その凝った腰巻きを見せてもらいたいと、奥の離れへ通され長持ちを開けば、松の内用の「正月風景」雪見酒用の「雪景色」花見用の「桜」夕涼み用の「海」「蛍」紅葉狩り用の「紅葉」年の瀬用の「餅搗き」と、一年を通して季節行事に因んだ腰巻きがそろえてある。が、町内でも毎年楽しみにしているある行事用の腰巻きがないことに気が付いた……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug422.htm

●桂文珍「七段目」:滑稽芝居噺
度を越した芝居道楽をたしなめようと親旦那が待ち構えるのも知らずに帰って来た若旦那、親の意見のことごとくを芝居の台詞で受け答え、ついに二階部屋で謹慎を命じられた。にもかかわらず、相変わらず大きな声で芝居の真似事を楽しんでいる。そこで、丁稚の定吉を呼びつけ芝居の真似を止めるよう二階へ上げるのだが、何とこの定吉が若旦那に輪をかけた芝居好きだったから逆効果、ついに二人で忠臣蔵の「七段目」を始めてしまうのだった……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug183.htm

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