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2007/09/02

露の五郎「近江屋丁稚」

【世紀末亭】9月2日定期アップ

近場・遠出にかかわらず物見遊山に出かけて帰りがけ、誰かのために土産を買うなどという考えを持ったためしはないけれども、わが食卓の材料になりそうな新鮮かつ地場の産品があると、スーパー帰りのごとくビニール袋をぶら下げて帰ることがあります。

たとえば「道の駅」でひと山8個200円のトマトだとか、「無人野菜スタンド」ひと袋10本入り100円のキュウリだとか、「漁港前鮮魚店」ひと盛り4尾300円アジの一夜干しとか……、たまにネーミングに負けてご当地饅頭、煎餅、洋菓子のたぐいを買って帰っても、こちらは「大阪で買う方が旨い」と、後悔するばかりですが。

土産ものといえば、北海道名産「白い恋人」がちょっとした話題になっていました。確かわたしもいただき物を二度や三度は口にしているはずですけど、申し訳ないハッキリとその姿と味を思い出せない、いえ不味くはなかったですハイ。

伝え聞くところでは「賞味期限」が迫った商品を回収し、包装をはがして包み直し、新たに「賞味期限」を引き延ばして設定し、付け替えた廉(かど)不届き千万その罪軽ろからず、きつう戒めおくぞ。ということらしいですけど、賞味期限に限らず最近大手食品会社による「ラベル表示改ざん・偽装」が大流行してるようですね。

命に危険の及ぶ恐れのある「原材料偽装」「消費期限改ざん」については、これはもう会社をぶっ潰すぐらいの勢いで寄ってたかって叩きのめすのが、当事者にとっても有益なお仕置きに違いないのでしょうけど、何を根拠に決められたか知らされもしない、分かりもしない「賞味期限」を改変したからって、これってやっぱり叩きのめさないといけない咎(とが)なのでしょうか?

発覚のいきさつは、ネットを調べた限りどうも内部関係者によるチクリらしいですから、事件が表ざたになるまで一般消費者は誰一人として「賞味期限」が延ばされていることに気付いていなかった。ということは、誰一人として味の劣化に気付いていなかった、つまり「白い恋人」の正しい味なんて分かっていなかった、でよろしいですよね。

今回の「白い恋人」事件に限らず、賞味期限改ざん事件が報道されるたびに思うこと「旨いか旨くないか、喰えるか喰えないか、自分の喰らう食品の賞味期限ぐらい、御上に頼らず自分で決めろ」と、我々善良な市民グルメの愚舌、味覚のなさを暗に馬鹿にされているようで悔しいったらありゃしない。

●露の五郎(五郎兵衛)「近江屋丁稚」:「嫌い嫌い坊主」付き
「ホォ~ッ、オォ~オォ~」近江屋の店先に托鉢の僧が回って来た。いつものように「どうぞお通り」定吉が邪険に追い払うと「近江屋は、手元に銭(ぜぜ)がありながら、くれえぇざん、始末から先」と近江名所を詠み込んだ狂歌を残して去って行った。これを見とがめた主人「昔はな、弘法大師てな方が托鉢にお回りになったんや、なにもご修行に回ってなはる人、お貰いさんみたいに追い払うねやないがな」鏡餅を一つ、布施物(ふせもつ)に持っていくよう定吉に言い付けたのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug421.htm

●桂都丸「向う付け」
喜六が外出から帰って来ると、お世話になっている十一屋のご隠居が亡くなったという知らせが届いていた。まともな挨拶などできない喜六ではあったが、しっかり者の女房に当座のくやみ「ついにはこちらのご隠居さまにはよぉございませなんだそぉで……、何の役にも立たんもんでございますけれども、それ相当のご用事があったらお言ぃ付け下さい」を教えてもらい線香をひと束携えて訪ねると、御寮人(ごりょん)さんから斎場の帳場、記名係を頼まれてしまう。ところがこの喜六、平仮名さえも危ないという「無筆」。またもや女房に秘策を授かり阿倍野の斎場へ向かうと、そこには……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug180.htm

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