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2007/07/15

桂文我「癪の合薬」

【世紀末亭】7月15日定期アップ

一日を終え、床に入り安らかな眠りにつこうと目を瞑って深呼吸、わたし寝つきは割といい方なのですぐにウトウトと薄れかける意識、の向こうに何やらヤツの気配がする。「気のせいだ、思い過ごしだ、眠ってしまえばどうってことない」また一つ大きく深呼吸、意識が遠退くその時を狙いすましてウ~~ン。紛れもなく耳もとに聴こえるのはヤツのいまいましい羽音に違いない。

ほんま、寝入りばなを狙って襲ってくる蚊の羽音ほどイライラさせられるものはありません。ちょっと前なら夏前と秋口の窓を開けて休む、それぞれ1か月ほどが蚊の深夜攻撃の季節であったのに、最近どうも様子が違ってきているようです。ここ数年、春先はもとより、晩秋、真冬にまで活動する変態野郎が現われました。

建物の機密性が良くなり暖房がよく効くので越冬でもしているのか? と思っていたら、冬に活動するのは「チカイエカ」という、夏のアカイエカとは別の種類で、最近になって都市部で定着し始めた新参者らしいではありませんか。「そ、そんなぁ、年中あのウ~~ンに脅かされる生活は嫌だ~ッ!」

ということで、何か対策をとらなければといろいろ思案……、まず思いつくのは「蚊取り線香」夏の使い残しを取り出して火を点けたものの、あの香りはやっぱり真夏のものですな、晩秋や冬、春には似合いません。次に試したのが蚊の嫌がるハーブの香り、たとえばユーカリ抽出油とか柑橘類の抽出油を主成分にした芳香剤ですが、これはわたしも嫌がったので、ダメ。

ほかに何か無臭で効果のあるものは? と探すと、蚊取り線香に使われる除虫菊の殺虫成分「ピレスロイド」を空中に蒸散する虫除けがあるのを発見、とりあえず試験のつもりで一つ買い求め、枕元にセットしてみると、なんか効いてるような気がする、かも知れない。いや、多分効いたのでしょう、それからはウ~~ンがなくなりましたから。

季節はめぐって今年の夏です、本格、本番、本気で蚊が攻めてくる季節です。やはり窓を開け放って休む時節になると本家のアカイエカ、そして昼間はヤブカが遠慮なく侵入して来ますね。習い覚えた「ピレスロイド」を頼りに開放する窓際に1つずつ、そして今年は蚊取り線香の代役「電池式ピレスロイド蒸散システム」を1つ投入し夏の前哨を戦い抜きました。

防御網をかいくぐった強兵に幾度か痒い思いもしましたが、おおむね期待通りの戦果に満足しております。夏本番を迎えクーラー入れっぱなしになるまで、あとしばらく「ピレスロイド」さま、お世話になります。

●桂文我「癪の合薬」:別題「茶瓶ねずり」「薬缶なめ」「梅見の薬缶」
女衆(おなごし)を道連れに箕面へ遊山に出た船場の嬢(とう)はん、帰り道に蛇と出くわし持病の癪(しゃく)で立ち往生してしまった。癪が出たときには家にある緑青の吹いた「あの薬缶」を舐めると治まるというのが、幼い頃からの習性、つまり一番身に合う「合薬(あいぐすり)」だった。しかし今ここにあの薬缶はない。と、彼方よりご家来を連れたお武家さまが近づいて来る、女衆は藁にもすがる思いで助けを乞うのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug418.htm

●桂べかこ(南光)「源平盛衰記」
1159(平治元)年、平治の乱により源義朝を討ち、平氏政権を樹立した平清盛ではあったが、仏心に義朝の子頼朝の命を助け、なおかつ義朝の愛人常盤御前を妾に迎え、その子牛若をも助けるという大失態をしでかしてしまう。牛若は京の鞍馬で修行を積み、やがて弁慶と出会い奥州平泉の地で隠忍し、その名も源九郎判官義経となって腹違いの兄頼朝と伊豆で再会。朝廷から木曽義仲追討の命を受け粟津の戦で打ち破り、勢いに乗じて平家壊滅、源氏再興へと突き進むのその歴史絵巻を「上方落語」でひもとくと……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug177.htm

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