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2007/02/04

桂都丸「時の氏神」

【世紀末亭】2月4日定期アップ

ドタッと椅子に腰掛けて南京豆をポリポリかじりながら、お茶・コーヒーをすすりながら、煙草をプカプカ吸いながら、お手軽に知的好奇心を満たすことができる。そんな気楽なテレビの科学解説番組、自然観察番組、お茶の間科学番組が好きで、よくチャンネルを合わせます。

不特定多数を相手にしているテレビ放送という性格上、文系のわたしにも分かる程度にまでレベルが下げられているとはいえ、比較的高度な内容を取り扱う番組から、論理性のかけらも見受けられない「恋愛運上昇トルマリン広告級」の番組まで、それこそ玉石混交、色々な番組が楽しめます。

論理破綻なく検証され、高級そうに見せかけた番組を見て「なるほど」とうなずくのも楽しいし、吉本新喜劇のギャグではないけど、一斉にずっこけて「んなアホな」と笑うのもまた楽しいもんです。特に、声のトーンを上げ力説する司会者や「ほぉ~ッ」とテレショップの客のふりをするタレントさんの演技を見るのは、ドラマを見るより面白い。と思いませんか?

わたし、この手の番組はオフザケを面白がって見るもんだと思っていました。それなのに、笑いどころのギャグを真に受け、スーパーの棚から納豆を品切れさすほど信じきってどないすんねん。冗談を冗談として受け止めてあげなかったら、せっかく面白いアホ番組を作ってくれたテレビ局さん、タレントさんに対して失礼やないですか。

冗談はさておき、少し注意深く内容を観察すれば、あそこまで非論理的な番組構成なら、当然「嘘や~ん、あんなん信じるのんアホちゃうん」と騙されるわけがないのに、やっぱり世の中には信じてしまう人がたくさんいるんですね。恐いと言えば恐い話なんですけど、少しでも考える力があれば信じませんから、世の中がひっくり返るほどの恐さではありません。ひっくり返ったとしても社長の椅子ぐらいでしょ。

それよりも、その分野の専門家が科学的に正当な実験・検証を繰り返し、正しく論理的に導かれた結論によってエレガントに解説される、全く非の打ち所のない番組を見てですね、多少考える力のある人が「納得、納得、なるほどなぁ」。けど、それが用意周到な捏造であったときの恐さは、純真な人がアホ番組を信じる恐さよりもっと恐いってことに気付きはじめています。もちろん、ドタッと椅子に腰掛けて南京豆をポリポリかじりながら、お茶・コーヒーをすすりながら、煙草をプカプカ吸いながらですけど。

●桂都丸「時の氏神」:小佐田定雄・原作
熊はんと辰っつぁんの仲たがいを聞き、仲裁に駆け付けた兄貴分の又兵衛。双方から喧嘩のわけを問いただすと関東煮(かんとだき)の具が原因と知れた。辰っつぁんが「大根が好き」と言った一言に、熊はんが「大根に旨味を吸わすスジや昆布のことも考えろ」と切れ、殴る蹴るの暴行を加えたのだという。熊はんが悪いとみた又兵衛は、辰っつぁんに詫びを入れるよう熊はんを説得するが、これが元で今度は熊はんと又はんの喧嘩に発展してしまった。そこで次に仲裁に登場するのがご隠居さん、結末はいかに……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug410.htm

●桂ざこば「鉄砲勇助」:江戸落語「嘘つき村」
近所の男が「えらいこっちゃ、隣りのオバハンが猫の仔産んだ」と大声で飛び込んで来た、聞きただすと「猫の仔踏んだ」のだという。そんなことをわざわざ言いに来るということは与太ばなしをしに来たのだろう、ということでホラに付き合ってやることにした。木曽の山奥は暗い「木曽暗い」、大岩を抱え込み千切っては投げ千切っては投げ「出来立ての瓢箪岩」、金玉を握って倒したイノシシから生まれた「十六匹のウリボウ」、凍った田んぼで刈り取ったカモの足から生えてくる「カモメ」、とどまるところを知らないウダ話が続く……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug163.htm

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