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2006/12/17

桂春之輔「死ぬなら今」

【世紀末亭】12月17日定期アップ

1995年12月12日に「震」の字からスタートした、年末恒例・日本漢字能力検定協会主催「今年の漢字」、2006年は全投票数92,509票のうち8,363票で「命」が選ばれています。虐待殺人事件、飲酒運転事故死、医療過誤、イジメ自殺と命が簡単に飛び散っていくなか、最大の理由は「悠ちゃん」の誕生だとか、ホッと心が安らぎます。

歴代一字漢字は1995年・震、1996年・食、1997年・倒、1998年・毒、1999年・末、2000年・金、2001年・戦、2002年・帰、2003年・虎、2004年・災、2005年・愛、2006年・命。すぐにその年の出来事を思い出せる字もあれば、理由がサッパリ分からなくなってしまった字もあって、今年の「命」なんかたぶん数年で何があったか忘れてしまいそうな。

それはさておき、ザッと見渡して各漢字とも一気に書き上げるのに、そんなに手間のかかるものはなさそうです。収まり具合もよさそうだし、画数にしても一番多い震15画、愛13画、戦13画、清水寺の貫主さんのお手を煩わせることもなさそう。漢字を投票する人も、そこんところ考えてるんでしょうかね。

最近の世相を見るにつけ、爽やかさがどんどん失われてきている雰囲気なので、近い将来、画数の非常に多い「鬱」が選ばれる可能性がないとも限りません。清水の舞台上に大きな色紙が置かれ、貫主、大きな筆にたっぷりと墨を含ませ最初の大きな一画を書き始めるが……「あッ、大き過ぎてはみ出しそう、鬱」なんていう瞬間をテレビニュースで見てみたいような見たくないような。と思う「お事多(ことぉ)さん」な今日この頃。

本年最後の更新となりました。皆さま、よき春をお迎えください。

●桂春之輔「死ぬなら今」
大店(おおだな)伊勢屋の親旦那は「ケチ兵衛」と世間から呼ばれるほどの強欲ものだが、やっぱり人の子、死んだのち地獄へ落とされるのは嫌だ。そこで「もし、わしが死んだならば、頭陀袋(ずだぶくろ)の中に三途の渡し賃六文銭のほか、百両の小判を忍ばせてほしい。その金で閻魔さまを買収するから」と倅(せがれ)に言い付ける。やがて、あの世行きが現実となり、遺言どおり百両を持たせようとするところを見付けたのが叔父貴「お上に知れたら、どのよぉなお咎(とが)めを受けるや分からん。本物と寸分見分けのつかない芝居の小道具小判を使え」と言い出した……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug407.htm

●桂春団治「月並み丁稚」
もの覚えの悪い丁稚・定吉は主人に頼まれ「月並の釜」月例茶会を案内する使いに出た。先さまに到着すると、案の定すっかり忘れて思い出せない。そこでいつもの手段、お尻を強くひねってもらい、その痛さで用件を思い出そうと番頭さんにひねってもらうが、ひねりが足らず思い出せない。ちょうど訪ねて来た贔屓の関取でもまだダメ。やがてやって来たのが出入りの棟梁、そっと取り出した釘抜きで尻っぺたをギュ~ッ、やっと思い出し口上を始めるが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug160.htm

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