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2006/11/05

笑福亭松鶴(六代目)「近所付合い」

【世紀末亭】11月5日定期アップ

化学、物理、生物、地学、数学(代数、幾何、応用)、英語(読解、文法)、現国、古典(古文、漢文)、日本史、世界史、地理、政経、倫社、保体、美術……、こんなもんか? 忘れていた記憶をたどって、高校生のときにたぶん学んでいたであろう教科を調べてみましたら、都合19科目でした。3年通しのもの2年間もの1年だけのもの、単位数は不明です。

のんびりとした学校でしたので理系とか文系はおろか、受験そのものへの配慮なんてものはなく「勉強したいやつは勝手にやれ」教師も生徒も父兄も、それから世間もそれが当り前で何の文句も出ない学校、いや時代でした。そう言えば、三者面談をやった覚えがないですね。

わたしなんかと違って、しっかり将来を見据え進路を考え受験勉強していた優秀な人たちは、高校の授業をこなしたそのうえ、自宅なりセミナーなりで個人的に学習していたようです。学校ぐるみで受験対策しなければならいほどの社会的な要請はありませんでした。

いつの頃からか高校教育と学習塾の区別が曖昧になり、大学受験を前提にしたカリキュラムが組まれ、受験という目的に必要ではない科目を削って、より必要な科目に振り分ける。それが全国的に当たり前になり、その究極が昨今話題の「卒業必須科目さえも削ってしまえ」に行き当たります。

長年、学校教育に携わってきた教師が「不注意で必須科目を見落とし単位計算する」はずありませんから、これはもう確信犯間違いないでしょう。若年人口減少の折、経営安定させるために定員を確保しなければならない私学が、有名大学合格者を増やして知名度を上げる戦略の一環のためにやった、というなら理解もできますが、公立校までその渦に巻き込まれる理由が分かりません。

邪推するなら、合格者が多い学校は良い学校 → 良い学校には優秀な生徒が集まって来る → 優秀な生徒が集まればより合格者が増える → 合格者が増えると学校の格が上がる → 格が上がった学校に勤めている教師は鼻が高い → 鼻が高い教師は優秀だ → 俺は優秀だ。

ま、実際は内らの問題だけでなく外側からも圧力がかかっているのでしょうけど、とりあえず未履修単位を埋める算段はボロが出ないよう、応急処置には合理的だと“思えば”思えるつじつま合わせをお願いしたいものです。要領のいい生徒さんなら、日本史の時間に幾何の問題を解くとか、地学の時間に英単語を記憶するなんていう、本業以外の内職やる機転は利くと思いますよ。

と、教育を考えたあとは「艶笑ばなし」で緊張の緩和。

●笑福亭松鶴(六代目)「近所付合い」
植木職人の辰っつぁんが木に登って一生懸命仕事していると、隣りに住むお手掛けさんとその旦那らしい二人が酒を酌み交わしているのが見える。やがて、あんなことをやり、こんなことをやり、そんなことまでやるか? ついにはおよんでしまってさぁ大変。辛抱たまらなくなって、先輩の止めるのも聞かず欲情処理するため家に帰るが女房は拒否。「松島へ行てスッとしといなはれ」小遣をもらい出かかると、門口のお梅はんが「わたしで良ければ」と呼び止めた……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug404.htm

●桂坊枝「稽古屋」
女の尻を追いかけるばかりで一向に持てない喜ぃさん、甚兵衛はんを訪ね女性に持てる方法を聞くと「いちみえ、におとこ、さんかね、しげぇ、ごせぇ、ろくおぼこ、ひちぜりふ、やぢから、きゅ~きも、とひょ~ばん」のうち、一つでも備わっていたら女が放っておかないらしい。そこで「四芸」何か芸事を身に付けようと、紹介された横町(よこまち)の稽古屋、小川市松師匠のもとに通うことになったのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug157.htm

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