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2006/08/20

笑福亭生喬「応挙の幽霊」

【世紀末亭】8月20日定期アップ

8月下旬に突入し、今年もすでに3分の2が過ぎ去ろうとしています。本年只今現在までの落語会参加回数34回、今月あと2つ予定しているので36回÷8か月=4.5回/月、ということは週1回ペース、なかなか上品に通えるようになりました。

一時期、年間106回を数えた落語会通いの、そのあまりの下品さに我ながら「これはいかん」とセーブを決めたものの、麻薬のような依存症状が出て初年度93回、2年度71回、3年目にしてようやく思い描いていた理想的落語鑑賞体制が整いつつあるようです。

聴く態度にもよるのでしょうが、気合を入れて落語を聴くと頭はもちろん、目、耳、足、腰、全身に負担がかかり、連日に近い状態では慢性的な消化不良に陥って「さて今月、どんな会に参加したのだったか? どなたの、何という噺を聴いたのか?」刹那にその時さえ楽しめれば良いとはいうものの、もったいない。

インターバルに余裕をとることで体調は万全、精神的にも「行きたい、聴きたい」の欲求が起こり、一つひとつの会の印象がクッキリ、噺もしっかり咀嚼でき、じっくり味わえる。反面、行きたい会が微妙に接近、重なっての二者択一がちょっと悔しい。わたしの都合に合わせ開く会やないでしょうから、そこは我慢するしかありません、お上品な落語鑑賞は難しいですわ。

●笑福亭生喬「応挙の幽霊」
五円で手に入れた掛け軸「応挙の幽霊図」を客の言い値九十円で売って大儲けした道具屋、商いの祝いに鰻を肴に一杯呑むことにした。こんなボロイ商売ができたのも幽霊の掛け軸のお陰とばかり酒と肴を供えて呑むうち、どこからともなく女が訪ねて来た。聞けば、酒の呑み過ぎが元で体を壊し臥せっているところを、幽霊モデルとして応挙が描いたその本人だという。見れば掛け軸の中は真っ白、ということは本物の「応挙の幽霊図」であったのか、それなら九十円では安すぎる……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug399.htm

●桂春若「有馬小便」
仕事にあぶれブラブラしている男が知り合いを訪ねる、と仕事のアイデアを出してくれた。節を抜いた竹竿と小便担桶(しょうべんたんご)を手に戦後復興を始めたばかりの有馬の温泉街へ行って、二階から小便をさせて金をとる、溜まった小便をお百姓に売れば二重に儲かる。というのだが、さっそく道具を持って出かけるとすぐに客が現われてジョンジョロリン、ジョンジョロリンの十六円。もっと稼ごうと回るうち……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug152.htm

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2006/08/06

桂七福「粗忽長屋」

【世紀末亭】8月6日定期アップ

書画骨董、古本、レコード、玩具、楽器、その他いろいろ、本人にしかその値打を見出せない物品を蒐集するという習性は女性よりも男性に顕著だそうです。どちらかというと女性は有名ショップの紙袋を大事に取り置いたり、スーパーのポリ袋を溜め込んだり、輪ゴムを冷蔵庫の磁石フックに引っ掛け溜めたりと、実用性に重きが置かれます。活用されてるかどうかは別として。

集めようと本気になって集めたわけではありませんが、わたしもレコード、CD、映画ビデオを廃棄処分にしてしまうにはもったいない程度の数量集めました。1枚、2枚と買っているうちに知らずしらず溜まってしまった、と言っていいような些細な出来心収集です。

そんな出来心収集ですから、綿密に計画を立てて予算を組んで対象をリストアップして買うような買い方はしません。行き当たりバッタリに店へ飛び込み、陳列棚のレコードの束をまず全部手前に倒し、次に1枚ずつ奥の方へ並べ直していくと、素早くジャケットの表面を見ながら探せて、探し終わるときちんと元通り並べられている。どう、合理的でしょ?

オタクと言われるほどの蒐集家になると、同じものを複数購入し一つは鑑賞用、一つは保存用、一つは保険用、一つは将来値上がれば売却用……、と備えるそうなのです。オタクになりきれないわたしも、ときには同じものをダブって買っていることがあります。何も意図して買っているのではなく、既に買ったのを忘れて重ね買いしてしまう、というのが情けない。

黒円盤レコードの全盛時代には、旧譜を意匠変えして値段を落とし新譜のように見せかけて買わされる、騙すつもりはなくても結果的に、買ってしまったダブリがありました。それがCDに置き換わってレコード時代のアルバムの曲を組み替え、ジャケットデザイン一新してCD版新譜販売するようになってからは、ボーナストラック2曲が2千円以上に付いて何度悔しい思いをしたことか。

この方程式どおり行くと、いまだに手を出せないでいるデジタル音楽データ購入のその時になっても、たぶんダブってダウンロードしては悔しい思いをするのでしょう。ファイル名を変えてしまえば、“同じで違う”曲が何曲でも作れてしまえそうだから。

●桂七福「粗忽長屋」
天神さんへのお参りを済ませ往来へ出て来た松っつぁん、見ると一人の行き倒れを囲んで黒山の人だかりが。人を掻き分け進んで見ると、そこに倒れていたのは同じ長屋の友達、芳公だった。世話役に「引き取ってやれ」と言われ「いや、友達のわしが引き取るよりも本人に引き取らせる」と、長屋に帰り行き倒れの本人芳公を連れて来たのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug398.htm

●桂南光「桜の宮」
花見の趣向に「仇討ちの芝居」で周りの者を感心させようと企んだ稽古屋仲間の四人、セリフ割から立ち回り、衣装までバッチシ決めて、さて当日。仇浪人役の松っつぁんは源八渡しを渡って桜の宮入り、狙う巡礼兄弟の寅はんと喜ぃさんは京橋、御成橋を通って、仲裁する六部役の定はんは少し遅れて巡礼を追う手はずだったが、定はんは伯父につかまり足止めを食らい、寅はんと喜ぃさんは本物の侍に助太刀を申し出られ、かなりズレた状態のまま仇討ち狂言が始まってしまった。と、お約束どおり聞き付けた侍が助太刀に入って来たから大変……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug151.htm

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