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2005/09/18

笑福亭鶴志「居候講釈」

【世紀末亭】9月18日定期アップ

生の高座に通い出して3年余り、あちらこちらの寄席に足を運ばせてもらい、最近ようやく会それぞれの色というか匂いというか、雰囲気を感じ取ることができるようになりました。

若い人の比率が高い会、逆の会、男ばかりが目立つ会、女性の多い会、別嬪さんが目立つ会、そうではない会。場所と演者との兼ね合いで、こんなに違うものかというぐらい個性が現れます。ですから、初めてお邪魔する会は内容への期待と同じぐらいに「会の雰囲気」にも興味が湧くのです。

今回ご紹介する「居候講釈」の笑福亭鶴志さんがトリを務められる「ゆとりーと寄席」は、わたしの地元で開かれている地域寄席で、毎月ほぼ同じ顔が客席に並ぶ、良く言えばアットホーム、夕食後のリビングのようなほとんど緊張感のないドロ〜ンとした空気が特徴。と言うと叱られそうですが、それでも鶴志さんが登場するとビシッと気が張るのは人柄ですかね。

顔が怖いとか、体が大きいとか、声がガラゴロだとか、おまけに言葉使いが荒っぽいとか、そのせいで場が引き締まるのかというとそうではなく、歯に衣着せぬ言葉の中に本心が見える。見た目、言葉と裏腹に何ともいえない優しさが、聞く人の耳をして吸引、引っ張り、引きつけ、鶴志さんの個性がそうさせるのかも。

歩いて十数分、料金もワンコイン、毎月欠かさず通えばよいものを、このところしばらくご無沙汰しています。実は有線テレビの番組「市民劇場」として放映されるので、会場に足を運ばなくてもリビングで楽しめてしまえるからなのです。1、2か月遅れで番組が放映されると、わたしと思われる後頭部が写っていてハッとするのですが、どうしてハッとしなければならないのか、その理由は説明したくない。

●笑福亭鶴志「居候講釈」
昼前にやっと起きてきたグウタラ居候は、恩人の息子で無理に追い出すわけにはいかない。この居候をめぐって喧嘩して、今さっき飛び出した女房の愚痴話を聞かせるうち、何とこの男、講釈の特技を持っていることが知れる。それなら横町の空家で講釈場を開けば稼げるはずと、ためしに今夜講釈の会を開くことになるが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug377.htm

●桂米朝「百人坊主」
伊勢参りに向かう三十石の船中、皆の寝酒を無断で呑み尽くしてしまったフカの源太は、酔っ払って眠り込んでいるあいだに頭をすっくり剃られてしまった。このままでは腹の虫が納まらない、考えをめぐらせ「坊主で伊勢参りはできん」と、ひとり村へ帰り「琵琶湖の竹生島見物の途中嵐に合い皆溺死した。自分だけ助かって、この通り頭を丸めて帰った」と語り始める……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug127.htm

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2005/09/04

林家染丸(三代目)「お文さん」

【世紀末亭】9月4日定期アップ

幹線道路から駅前に通じる道路際、駅前広場の見える場所という、住んでいる環境が悪いのです。これはもう諦めなければならないと覚悟を決めているのですが、その覚悟の上をいく拡声器を通した人声の煩わしさ、何とかなりませんでしょうかね。

資源ゴミの無料回収車は毎週月曜、放置自転車撤去のお知らせは平日毎日、ときたまスーパーの特売のお知らせ、献血のお願い、そのほか諸々……。これらは生活の中に溶け込んで日常となってしまっているので、そんなにも気にならなくなりました。

ところが、朝8時から夜8時までのべつ幕なしに駅前街頭演説、自動車移動名前連呼のあの忌まわしい幾日かは、忘れた頃急にやって来て、思考をストップさせるほどイライラさせてくれます。この世に生まれて、物心付いた時から今日の日まで半世紀余り、あの選挙のスタイルは一歩たりとも進化の形跡がありません、社会は驚くべき発展を遂げたというのにです。

唯一、変化の兆しが伺えるのは、年々電話による誘導が少なくなってきて、今回はまだ一度だけしかかかっていないことでしょう。なんでも、今春発効した個人情報保護法のお陰であると新聞報道が伝えています。理由はなんであれ、知らないところから頼みもしない電話がかかるのは、拡声器を通した人声の煩わしさ同様、無い方がありがたい。

と、考えかんがえ考えながら文字を並べているちょうど今、まさしく頼みもしない煩わしい電話がありました。恐怖を味わうのも嫌なので固有名詞は挙げませんが、梅田の某ブライダル関連業者からの電話営業です。この手の電話には、まずこちらの番号を聞き、合っていれば出所を尋ねる、ことにしています。まぁ「電話帳を見て」の答えしか返ってこないのは承知のうえですけど。

やっぱりそうでした。いつものように、わたしは言います「電話帳で営業困るんです、かけないでもらえます」いつもなら、相手は答えます「分かりました、申し訳ございません」しかしです、さっきの返答はいつもと違っていました、感動ものです「NTTに言ってください」

そう来ましたか。でも、NTTに何を? 推察するに「(電話帳に載っているからかけたのだ、嫌なら掲載するな)NTTに(掲載を止めるよう)言ってください」だろうな。はい、おっしゃることごもっとも。今まで不用意に掲載していたわたしが悪ございました。確かに電話帳情報の管理は個人がしなければならないのですね。

通話が切れると受話器を置くことなく、フックを押して回線をリセットし、1、1、6……、次年度からの掲載と番号案内はストップされました。きっかけを与えてくれてありがとう。

●林家染丸(三代目)「お文さん」
中船場の酒屋「万両」に、赤ん坊を抱いた男が現れる。男は進物の角樽を頼み、届け先まで丁稚を供に付けてくれるよう依頼する。「使い先の在宅を確かめてくる」と、定吉に赤ん坊を預け、路地の奥へ入って行った男は、小一時間経っても戻ってこなかった。泣いて店に戻った定吉の抱いている赤ん坊の胸元には「貴殿を慈悲深き御方とお見込み仕り、心を鬼に捨て子いたし候」の手紙が……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug376.htm

●桂米朝「べかこ」
興行が当たらず、肥前の武雄温泉で一座解散の憂き目にあった旅芸人の落語家・泥丹坊堅丸は、温泉宿・大黒屋市兵衛に拾われ、当地で居候生活を送ることになる。主人の口利きで仕事もボチボチ入りだしたある日、姫君の気晴らしに城中で噺をするように、との依頼が舞い込んだ……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug126.htm

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