« 2005年5月 | トップページ | 2005年7月 »

2005/06/19

橘ノ円都「雷の弁当」

【世紀末亭】6月19日定期アップ

朝食は、ほぼ食パンに決まっています。生地がざっくりとやや堅めの食感が好みなので、専門店のものやメーカーの柔らか上等ものより、近隣スーパーのプライベート・ブランド品と言えば聞こえが良い、百円ちょっとの安食パンを探し当て常用しています。

食パンの厚さの好みが関西と関東で違うのをご存知でしょうか? 関西では厚切り、関東は薄切りが人気のようで、5枚切りを売っているのは関西、8枚切りは関東と、この2種類に関しては地域限定と言っても良い程に東西を分けます。もちろんわたしも5枚切り派。ただし、厚切りが好みというのではなく、時と場合によって応用が効くのが5枚切りの厚さだからなのです。

バター・トーストでいただくときにはそのままで、ふっくらもっちりとした食感を楽しみ。マヨチーズ・トーストやピザ・トーストにするときには、5枚切りを2枚に下ろし10枚切り相当にしてカリッとした食感を楽しみます。ちなみに、サンドイッチにもこの厚さがピッタリときます。

「5枚切りを2枚に下ろす」言ってしまうと簡単なようですけど、これが非常に技量を要する作業なのです。庖丁が良く研ぎ澄まされていることは絶対条件で、トマトの皮が力を入れずスッと切れる程でなければなりません。食パン2枚下ろし技法を使うようになってからというもの、副次的に庖丁の手入れが行き届くようになりました。

その良く切れる庖丁を食パンの角に入れ、水平を厳密に保ったまま対角線方向に切り進み、同じく水平を厳密に保ったまま、グルリと次の対角線へ庖丁を回し滑らし、同じ動作を4回繰り返すと見事2枚に。この技を習得するまでに幾何十枚の食パンをボロボロにしてしまったことか……、今でも時々ミスってますけど、そんな日は心身の感覚が鈍っているのだと、身の回りに気を付けるようにしています。「食パン2枚下ろし占い」は良く当たる。

●橘ノ円都「雷の弁当」
裏の広っぱに雷が落ちたようなので見に行くと、松の木が黒く焦げ、皮がさかむけている。根元に近付くと弁当が置き忘れてあり、どうも雷が落としていったものらしい。どんなものを食っているのかと中身を調べると……。枕にちょっときわどい古川柳を紹介したプチ艶笑ばなし。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug370.htm

●桂米朝「狸の化寺」
村を流れるきつね川の堤が切れたので、土木作業の専門家である畦鍬組(くろくわぐみ)に修復を依頼することになった。火の玉の領五郎を頭(かしら)に総勢三十名の人夫を引き連れてやって来た連中さんの宿として、今は荒れ放題になっている無住の寺へ案内するのだが、その寺には化け物が住み着いているという。領五郎、その正体を見破ろうと寝ずの番で見張っていると……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug121.htm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2005/06/05

古今亭志ん朝「船徳(江戸版)」

【世紀末亭】6月5日定期アップ

落語会と言っても、それこそピンからキリまであります。内容のピンキリは個人の感性の問題ですから、この際触れません、値段のピンキリ。ポルトガル語で「・(点)」を現すピンにも満たない只(ロハ)の会もあれば、テレビでおなじみの顔をそろえた6000円を超えるようなキリ会まで。

わたしの狙いどころは1500円〜2500円の会が多く、おおむね映画と同じぐらいならば妥当かなと思ってます。中には会の最後に「抽選会」をおまけに付けて、豪華商品(豪華らしいものも……)を持って帰れるかも知れないという、貧乏魂をくすぐる憎いところを突いた会もあって、それはそれでまた趣向のひとつと楽しみにしているのです。当たれば妥当な値段どころか、お手頃感倍増ですからね。

先月もそんな会のいくつかに出席し、何とその内の2つの会で正真正銘、豪華景品を当てていただきました。ひとつは「胡麻焼酎(1260円相当)」もひとつは「生パイナップル丸ごと1個(1000円相当)」わたし、アルコールいただけませんので、胡麻焼酎は日頃お世話になってる知人に譲り、その値段以上の効果を発揮してもらい? パイナップルは美味しくいただきました、ご馳走さま。

あのパイナップルの頭の上に付いている葉っぱの名称は「クラウン(王冠)」と言うそうでして、なるほどうまい命名だと思いながら、その緑の美しさにこのまま長く楽しめないものかとネットで検索すると、クラウンをポコンと取り外し水に漬けておくと根が出るというではないですか。

で、さっそく教えどおりに水に漬けて2週間。今日現在、立派な根が数十本5センチほども伸びてきました。あとはこれを植木鉢に植え替えて、せっせと水をやり続ければ次から次へとパイナップルの実が……

●笑福亭たま「船徳(上方版)」
「船徳(江戸版)」を上方に焼き直した移植版。江戸版では30分近くかかるちょっとしたネタを、何と15分の前座噺に仕立て上げてある。江戸版のオモロイとこ取りでエッセンスを抽出した濃い目の味付け。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug368.htm

●古今亭志ん朝「船徳(江戸版)」
さる大店(おおだな)の若旦那、道楽が昂じて船宿「船徳」に預かり居候となっている。退屈しのぎと形のかっこよさに憧れて無理矢理船頭にしてもらったが、なかなか客を乗せる機会がなかった。そんなある日、浅草寺の「四万六千日(しまんろくせんにち)さま」参りに訪れた二人連れの客を大桟橋まで乗せることになった……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug369.htm

●桂米朝「菊江佛壇(上・下)」
船場の糸問屋の放蕩若旦那に「この人でなくてはならぬ」と、泣き付かれて嫁いだお花だったが、若旦那の不徳で病の床に付き実家で養生していた。どんな心のねじれがあるのか、若旦那自身は見舞いにも行かず親旦那任せにしていたある日、容態が思わしくないとの知らせが届いた。いつものように親旦那はすぐに出かけるが、若旦那はその隙に遊びに出ようと企む……。船場の大家を舞台に、若旦那の人間性・深層心理に深く踏み込んだ異色の作品。脇を固める、番頭、北の新地の菊江、店の者の言動ひとつにも深い意味が……、あるのかないのかは読んでみないと分からない。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug119.htm

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2005年5月 | トップページ | 2005年7月 »