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2005/04/17

桂梅団治「ねずみ」

【世紀末亭】4月17日定期アップ

日頃、スナックやその親類縁者のようなジャンクフードを口にしているわたしでも、これぞ季節という頃合いにはその季節を代表する銘菓を食べたくなります。ということで只今現在やっぱり「桜餅」でしょう。さっそく、1パック百八十円ではなく、1個百八十円の桜餅を買って来て、熱ぅ〜い渋ぅ〜いお茶でいただきました。ダテに金は取らん、香りが百八十円です。

この桜餅、大阪に住んでいるわたしの桜餅は「道明寺粉」を蒸した餅で漉し餡を包み塩漬けの桜葉で巻いた、あの桜餅のことです。しかし、関東へ行くとこれがまるっきり違った焼き菓子なのには驚きます。今でこそ、関東の人と話をしても「道明寺」という別名で通じるようですが、学生時代は話が噛み合わず商品説明をするのに小一時間かかって、全く通じませんでした。

ところが先日、大阪原住民の中にも桜餅のことを「道明寺」とわざわざ丁寧におっしゃる方が現われ、思わず「桜餅」のことですか? と確認することになってしまったのですけど、今や江戸の別家が上方の本家に影響を及ぼしている……、そんな大層な問題やないか。

話は変わって、あの桜餅の桜の葉っぱ、皆さんそのままカジリ食ってしまわれますでしょうか? わたし、葉っぱごとかじってしまうとその香りのきつさと舌ざわりで、桜餅本来のはんなりした趣がフッ飛んでしまうようでなりませんので、綺麗にはがしていただいてます。葉っぱの代金がもったいないな、という未練を残しつつ。

●桂梅団治「ねずみ」
西国街道は岡山の棒鼻(宿場外れ)に差しかかった飛騨の彫り物師・左甚五郎、客引きの少年から「自分の宿屋に泊まって欲しい」と声をかけられる。面白い子どもの話に宿を取り、年端もいかぬ子が客引きをしている理由を主人に尋ねると、凋落のそのわけを聞かせてくれた。一計を巡らせた甚五郎、木の端でネズミを彫り、明くる朝玄関先に置くと旅立って行ったそのあと……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug363.htm

●桂米朝「江戸荒物」
安堂寺橋で仕入れた荒物をポンポンポ〜ンと「江戸っ子弁」で売れば、粋な江戸荒物として売れるのではないかと考えた男、ご隠居に江戸っ子弁の手ほどきを受ける。が、そこは思い付きだけのにわか仕込み「イラッシャ〜イ、何でもあります」「ザルでもって天秤棒でもって、一貫二貫三貫、二四とシカン八百になりやす」「アマ、シバチにシがねぇから、シをモッチキナ」「どぉもありがとぉございました。お気に入ったらまたいらっしゃい、ありがとぉございます」だけ教わって帰って行った……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug116.htm

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2005/04/03

橘ノ円都「浄瑠璃息子」

【世紀末亭】4月3日定期アップ

「愛知万博」またの名を「愛・地球博」そしてまたの名を「愛知弁当没収・廃棄博」が開催されてます。1970年のこんにちわ「人類の進歩と調和」の大阪万博から既に35年が経過して、進歩したのは携帯・テレビゲーム・パソコンで、調和の方は……、残念ながら家族そろって芝生で弁当も囲めないほど、テロテロ・ギスギスとした世の中になってしまいました。

ま、時の首相の「弁当持ってピクニックもええやんかいさ」のひと声があって何とかなりましたけど、殺生与奪の権利を唯一有する立法府の長の頭を悩まさなあかんほどの問題や無いっちゅうねん、ホンマにどこまでいっても役人は役人ですわ。

弁当持ってピクニックと言えば、そろそろ桜咲きましたでしょうか。うちの長屋の中庭に1本だけ植わってる桜は、先日3月29日めでたくチラホラと咲きはじめております。立地が良いのか例年気象庁の開花予想より1週間は早く咲きますから、よそのは今週から来週にかけて、ちょうど次の土・日あたりに花見のピークを迎えることでしょう。

わたし、人の多いのは苦手なタチですから「愛・地球博」はもちろん、普通に花見も遠慮させていただきます。気が向けば、少々早く起き出して朝日に輝く桜花観賞に出かけるやも知れません。朝早くなら桜の宮といえど閑散として、酒呑んでわめき散らしてる人は……、いないのですけど、青いビニールシート広げて徹夜で場所とりしてる人はいてるんやねぇ。

●橘ノ円都「浄瑠璃息子」
素人浄瑠璃に凝って稽古屋へ出かけ、夜更けて帰って来ては家人を起こし玄関を開けさせる息子に、親父さんとうとうぶち切れてしまった。今日も温習会の稽古だと夜遅く帰って来たが、表の戸を閉めたまま中へ入れてくれない。それなら表で浄瑠璃を語ってご近所に迷惑かけてやるとばかり、大声で「義経千本桜、鮨屋の段」を語りはじめる。と、そこへ巡査が……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug362.htm

●桂米朝「崇徳院」
船場の大家の若旦那、二十日ほど前に寝込んだきり弱る一方。医者に診せたところ「気病(きやまい)」にかかって、あと五日が危ないという。親にも話さぬその気病の原因を「幼い頃から親しくしている熊五郎になら話す」というので聞き出してもらうと、高津神社で出会った娘愛しさの恋患いだった。そこで唯一の手がかり崇徳院さんの歌「瀬をはやみ、岩にせかるる滝川の」だけを頼りに、広い大阪の町を探し歩くのだが……。切なくもバカバカしい、いやバカバカしくも切ない珠玉の恋愛落語。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug114.htm

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