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2005/02/06

桂つく枝「十徳」

【世紀末亭】2月6日定期アップ

立春も過ぎて、暦の上ではもう春。なんて言葉は聞き飽きて耳が蛸壺の立春の、その前日は節分でした。上方落語「厄払い」という噺は大晦日・年越しの行事を描いているのですが、この行事が「豆まき」そのもので、実は節分の厄払いなのです。そう、節分と正月はほぼ同時(年によって多少前後)にやって来るのです。

ん? 正月と節分は日が違うやないか……、ごもっとも。これは明治5(1872)年12月3日のカラクリを紐解くと、その答えが見えてきます。

明治5(1872)年12月3日は明治6(1873)年1月1日である。というとお分かりやと思います。つまりこの日、天保歴(旧暦)からグレゴリオ暦(新暦)に改暦されたのです。まるまる1か月時間が飛んでしまってますね。ですから、その年迎えるはずだった大晦日は、すでに年明けの1月28日、でもやっぱり豆まきの行事はしないといけませんから節分の行事をする、しかし正月からは1か月も遅れている、そしてその遅れが今日の日まで。

年中行事の中には旧暦、新暦を交互に考え合わせてオフセットをかけなければ辻褄の合わないものがたくさんあります。同じように古典落語にも、頭の片隅に「新・旧どちら?」の時差が必要となることがあります。これはみな、明治政府のせいですのでご注意を。

●桂つく枝「十徳」
町内の物知り甚兵衛のご隠居の所へ、今日もつまらん質問にやって来たアホが、甚兵衛さんの着てる着物に興味を持った。その名も「十徳」前から見れば羽織のごとく、後ろから見れば衣のごとく「ごとくごとくでじゅっとく」という不思議な着物。甚兵衛さんをうまく騙して持ち出し、友達にひけらかしに行くのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug358.htm

●桂米朝「狸の賽」
昼間助けた仔狸が恩返しに来たのを幸い、サイコロに化けさせて博打に勝とうと企てた男、さっそく賭場に乗り込んで狸のサイコロを振りはじめる。「た〜ちゃん、六やで、六」声をかけると六の目が出る「た〜ちゃん、三、三」三の目が。しかし不審に思った仲間から「数を言うな」と止められさあ大変……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug110.htm

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