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2005/02/20

桂春之輔「もう半分」

【世紀末亭】2月20日定期アップ

上方落語協会会長、桂三枝師のご尽力で落語の定席(じょうせき=毎日落語を演じている小屋)「天満天神繁昌亭」の実現がほぼ決定しました。場所はその名の通り天満の天神さん北側、席数は200前後、来春の営業開始を目標に現在、一般公募の建築資金集めが始まっています。

コースは十万円、五万円、一万円、運命の分かれ道……、ちゅなことはないですけど、小屋内外に2000個の提灯を吊るし、その提灯に十万円、五万円コースは1個に1名、一万円コースは1個に10名の芳名を記入し、記念と装飾を兼ねることになっています。

落語に興味のない人にとっては「何じゃいそんなもん。けッ!」でしょうが、金が余って使い道が分からない人、おひとついかがでしょう? 寄金に乗らなかったからといって、小屋への出入りができないわけではありませんから、もし出来上がった暁にはいっぺん「生の落語て、どんなもん?」足をお運びください。ちゅうて、足だけ運んだらあきませんよ、体もろとも……、ドンドンドン、ベタベタッ、ドドンガドンッ♪

●桂春之輔「もう半分」
四ツ橋の近く、夫婦で営む居酒屋に毎夜遅く訪れては「もう半分、もう半分」と、酒を呑んで帰るみすぼらしい老人が居た。ある夜、今夜はもう来ないのかと案じていると、しまい間際になって訪れ「もう半分、もう半分」いつものように呑んで帰ったそのあとを見ると、縞柄の風呂敷に包んだ五十両の金が置き忘れてある。悪心を起こしたふたり、この金を猫ババしてしまうのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug359.htm

●桂米朝「看板の一」
若い連中が寄って「チョボイチ」サイコロ博打をしていたが、金の無い者ばかりで一向に面白くない。そこで、むかしちょっと博打で鳴らしたという隠居を引き込んで、巻き上げようと企む。しかし、このオヤジひと筋縄ではいかない。壺皿からサイコロをこぼしたと見せかけ、実はこれは看板で、壺の中には本当のサイコロがある。まんまと騙されて看板の一(ぴん)に張った若いもん、みな負けて悔しがる。親っさんから嫌みな意見を聞き「もう博打なんかやめる」と、なるわけがない。この手をどこかで使ってみたい……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug111.htm

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2005/02/06

桂つく枝「十徳」

【世紀末亭】2月6日定期アップ

立春も過ぎて、暦の上ではもう春。なんて言葉は聞き飽きて耳が蛸壺の立春の、その前日は節分でした。上方落語「厄払い」という噺は大晦日・年越しの行事を描いているのですが、この行事が「豆まき」そのもので、実は節分の厄払いなのです。そう、節分と正月はほぼ同時(年によって多少前後)にやって来るのです。

ん? 正月と節分は日が違うやないか……、ごもっとも。これは明治5(1872)年12月3日のカラクリを紐解くと、その答えが見えてきます。

明治5(1872)年12月3日は明治6(1873)年1月1日である。というとお分かりやと思います。つまりこの日、天保歴(旧暦)からグレゴリオ暦(新暦)に改暦されたのです。まるまる1か月時間が飛んでしまってますね。ですから、その年迎えるはずだった大晦日は、すでに年明けの1月28日、でもやっぱり豆まきの行事はしないといけませんから節分の行事をする、しかし正月からは1か月も遅れている、そしてその遅れが今日の日まで。

年中行事の中には旧暦、新暦を交互に考え合わせてオフセットをかけなければ辻褄の合わないものがたくさんあります。同じように古典落語にも、頭の片隅に「新・旧どちら?」の時差が必要となることがあります。これはみな、明治政府のせいですのでご注意を。

●桂つく枝「十徳」
町内の物知り甚兵衛のご隠居の所へ、今日もつまらん質問にやって来たアホが、甚兵衛さんの着てる着物に興味を持った。その名も「十徳」前から見れば羽織のごとく、後ろから見れば衣のごとく「ごとくごとくでじゅっとく」という不思議な着物。甚兵衛さんをうまく騙して持ち出し、友達にひけらかしに行くのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug358.htm

●桂米朝「狸の賽」
昼間助けた仔狸が恩返しに来たのを幸い、サイコロに化けさせて博打に勝とうと企てた男、さっそく賭場に乗り込んで狸のサイコロを振りはじめる。「た〜ちゃん、六やで、六」声をかけると六の目が出る「た〜ちゃん、三、三」三の目が。しかし不審に思った仲間から「数を言うな」と止められさあ大変……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug110.htm

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