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2004/10/17

露の五郎「三人旅浮之尼買」

【世紀末亭】10月17日定期アップ

 数日前、今年の新米をはじめて購入しました。わたしの口にするのは有名産地の銘柄米なんかではなく、大阪近隣県のブレンド米というやつで、お米のプロが色々混合して値段を抑えてなおかつ美味しくいただける、グルメからは見向きもされないであろう品ですが、昨年の同価格帯の米に比べて明らかに粒が充実して大きさも揃って、見た目にたがわず艶のある旨味のあるご飯に炊き上がりました。

 これはやっぱり夏の気温が高く、そして日照が十分あった賜物でしょう。お天道さまの恵みをありがたく頂戴しています。そういえば今年の夏は生鮮食品、ことに野菜類が安く豊富に出回ったので台所を預かる身としましてはまことに大助かりでした。

 こんな天候に恵まれた夏には、山の生き物たちも豊富な餌にありつけて、さぞかし楽に暮らしているのだろうと思っていると、夏の終わりから全国各地で山里に熊が出没し農作物を荒らすばかりでなく、人的被害も出ているようです。なんでも、人間さまの餌は順調に育ったけれども、熊の餌となる山の木の実ドングリが全くというほど実を結ばず、意に添わぬ人里に下りて腹を満たさなければ冬眠に備えての体力を蓄えられないため、必死の行動らしいですね。ただただ、人間に遭遇しないことをお祈りします。

 先日も北海道で民家にヒグマが上がり込み、昼寝をしていて捕まってしまった、というようなニュースを耳にしたのですが、記憶は定かではありません。北海道に住むヒグマは正しくはエゾヒグマというらしいですけど、わたし、長い間このヒグマの「ヒ」をヒゴイの「ヒ」と同じように思っていました。だから、ヒグマがいるのだから「マグマ」もいるはずだと、月の真熊。

●露の五郎「三人旅浮之尼買」
大阪の馬の合った三人連れがお伊勢さんを目指して旅をする「東の旅」シリーズのうちの一編です。ところは伊勢街道、伊勢神宮のほんの少し手前「明星の宿」ということになっています。ふだんは「三人旅」の部分だけを抜き出して、馬子さんとの珍妙なやり取りを楽しみますが、今回は「尼買い」が付いた完全版となっています。尼買いの言葉でお察しのとおり、ちょっとエロチック&罰当たりな状況となりますので、抵抗力の弱いお子様及び、お子ちゃま精神の大人様はご遠慮くださいませ。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug351.htm

●桂米朝「くっしゃみ講釈」
いずれ所帯を持とうと考えている彼女との密会を、講釈師の後藤一山に邪魔され破談になった男、このままでは腹の虫がおさまらない。講釈場に暴れ込んで滅茶苦茶にしてやろうと考えるが、それでは大犯罪、臭い飯を喰わないといけない。そこで友人から「講釈をやれんように、胡椒の粉を火にくべてくしゃみ攻めにしてやれ」と知恵を受けた。さっそく八百屋へ買い出しにでかけるのだが……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug100.htm

上方落語メモ【世紀末亭】4月1日移転しました。
URL:http://homepage3.nifty.com/rakugo/

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2004/10/03

笑福亭鶴光「西行鼓ケ滝」

【世紀末亭】10月3日定期アップ

 数年前から耳にして気になっていた言葉、今年は台風の大当たりでそれを耳にする回数が増え、すっかりハマッテしまった言葉があります。

 「過去数年間で最も土砂災害の危険が高まっている、として注意を呼びかけています」素直に「危険雨量を超えて雨が降り、なおかつ、間を置かずに集中豪雨が襲ってくるので注意するように」と聞き流せばよいのでしょうが、聞き流してはいけないか、頻繁に聞き過ぎて「過去数年間で最も……」が頭の中でリフレイン状態になっています。

 そして「土砂災害」のところがボヤケ、ほかの言葉と置き換わていくような錯覚。たとえば「過去数年間で最も家庭崩壊の危険が高まっている、として注意を呼びかけています」「過去数年間で最も夫婦別れの危険が……」「過去数年間で最も……の危険が」何となく危険であることが分かったような、けどどれぐらい危険なのか分からないような……

 話はゴロッと変わって、最近、お釣りにもらうお札がヨレヨレなのに気付きました。気付いてハタと思い浮かんだのが「新札切り換え」です。なんでも、この11月1日から市中に出回るそうでして「どうせ新しいお札に切り替わるのだから、古い札は少々傷んでいても傷んだまま流通させてしまえ」ということで、お釣りのお札がことごとくヨレヨレになっているんでしょうね。

 こういうちょっとした変化に気づき、その原因、結果を推察する心を持てる喜び……、なんて大層なもんやないですけど、ほのかになんとなく嬉しい。それにしても、今ごろあの二千円札はどこでどうしているんでしょう?

●笑福亭鶴光「西行鼓ケ滝」
兵庫県川西市にある「鼓ケ滝」は日本三大滝の一つなのだそうです。その滝の傍らで西行法師が「伝え聞く 鼓ケ滝に 来てみれば 沢辺に咲きし たんぽぽの花」と歌に詠む。すっかり日も傾いて一夜の宿を探すのだが、どう道を取り違えたのか山道に足を踏み入れてしまい、行けども行けども宿は見つからない。と、やがて人が暮らすらしき明かりがチラチラと……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug350.htm

●桂米朝「骨つり」
若旦那の釣り行きのお供で木津川河口まで出かけた茂八、何の因果かドクロを釣り上げてしまった。「これも何かの縁、供養をしろ」と若旦那にさとされて近くの寺で回向したその晩のこと、若く美しい女性が訪ねて来る。誰かと問えば昼間の骨(こつ)の幽霊が「お礼に」と言って一夜のお伽。それを見ていた隣家の喜ぃさんも「そんなえぇ目に会いたい」と、今度は大川へ骨を探しに……
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakugo99.htm

上方落語メモ【世紀末亭】4月1日移転しました。
URL:http://homepage3.nifty.com/rakugo/

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