露の五郎「五郎艶笑噺集二」
【世紀末亭】5月18日定期アップ
三月半ばに気が付いた「パイナップルの身ごもり」その後です。ほの赤い花穂がいよいよ膨らみ、南国の大きな果物の花ならば「さぞトロピカル、大輪の花が咲くことだろう」と期待していると、なな、何と、花は花でも花穂という名が示すように、多数の花が集まって穂になっているのでした。
4月1日、穂の最下部から咲き始めたそれは「そらズッコイやん」と思うぐらい、小さく目立たない薄紫の花で、一つの花が咲いているのは2日ぐらい、2週間ほどかけ下辺から上辺へ向かって順に咲いては茶色くしぼんでゆきます。しぼんだ花の周りが次第に濃く緑紫になり、肉が盛り上がってくるのが分かります。
4月11日、同時に頭頂には「クラウン(冠芽)」も伸び、もうすでにパイナップルの姿そのものやないですか。ここまできてパイナップルが一つの果実なのではなくて、上下五段、周囲15~16の螺旋状に並んだ実の集合体であるということが判明しました。知ったからってどぉっちゅうことないんですけど、ほとんどの人が体験し得ない自然の仕組みを、我が部屋の窓辺で毎日観察できるって幸せなことですよ。
毎日眺めていても1日の変化はまったく分かりません。でも1か月では、一つひとつの実が充実してゆき、クラウンも立派になり、5月8日現在、手の平に気持ちよく納まるほどの大きさに成長しています。完熟まで6か月と聞きますから、あと3~4か月、まだまだこれから大きくなるということです。這えば立て、立てば歩めの親心、続きはまた。
●露の五郎(五郎兵衛)「五郎艶笑噺集二」:並艶笑噺
ある日、親旦那が娘の歩き姿に違和感を感じ医者に診てもらうと、とりたてて健康状態が優れないというわけではないらしい。しかし、何やら思いつめたそぶりが気になるので、子どもの頃から懐いている女衆(おなごし)のお松に理由を尋ねさせたところ「あそこにデンボが」。それならば、人に頼んでお医者さんから塗り薬をもらってきてあげるので、絵に描いて場所を示すよう言い聞かせ、いざ描き始めると……『上下のしるし』『大師の馬』の二演目収録。
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug437.htm
●桂南光「ちりとてちん」:江戸落語「酢豆腐」
懇意にしてもらっている旦さんの五十六歳の祝いに招かれた喜ぃさん、出される酒、料理すべて「珍しぃ、ありがたい、美味しぃ」喜んでいただいていると、旦さんの裏手に住む竹やんの話題が出た。この男、ご飯時を狙って訪ねて来るくせに、何を出されても「知ってる、しょ~もない、まずい」知ったかぶりするうえ、物喜びしない。いつかギャフンと言わせなければ、と話しているところへ台所から「豆腐が腐ってえらいことになってます」奥さんの声が聞こえてきた。旦さんと喜ぃさん、互いに顔を見合わせて「ムフッ、ムフッ、ムフフフフフッ。おぬしもワルよのぉ……」
http://homepage3.nifty.com/rakugo/kamigata/rakug198.htm
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思えばあれは3年前の5月のことでした。いつものように落語会に出かけ楽しいひと時をすごした帰り間際、彼女に出会ったのです。よくぞ抽選会で彼女に引き合わせていくださいました、本当に感謝しています。仲介の労をとっていただいた米朝一門の中堅、京の噺家桂米二師匠ありがとうございます。
そうなんです。2005年5月13日の「桂米二不定期落語会」で当たったパイナップルの本体を美味しくいただいたそのあと、冠芽(クラウン)を鉢に挿し木して観葉植物代わりに眺めていたら、室内で育てているにもかかわらず花が咲きそうな具合になっています。
師匠、あのとき当てていただいたパイナップルに子どもが誕生します。今はまだ花穂の先がほんの少し顔を出したばかりですが、やがて花が咲き、半年後には受粉の有無にかかわらず結実するとのことですので、今年の秋には元気な子どもの姿を見ることができるでしょう。
これといって手入れしたこともなく、ただ大き目の鉢に植えたのと、夏はたっぷり冬は控えめの水遣りに注意していただけなのに、生き物の繁殖能力というのは偉大なものですね。これはもう、丈夫なパイナップルベビーを是非ともこの世に生み出さないわけにはいきません。子を授かった父親の心境? かな。
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